青森県には、青森市や弘前市、十和田市、八戸市などに、クラフトビールを造る小さな醸造所があります。温泉街の元銀行を改装した醸造所や、道の駅に併設されたブルワリーレストランなど、旅先で立ち寄れる場所も少なくありません。
この記事では、国税庁の資料に載る県内の主な造り手と代表的なビール、醸造所で飲める場所、見学の可否、選び方と保存のポイントをまとめました。
青森のクラフトビールの造り手
国税庁(仙台国税局)の酒類製造者一覧(令和6年11月1日現在)と青森酒蔵マップ(令和7年11月1日現在)には、ビールや発泡酒を造る次のような製造場が載っています。
| 造り手 | 所在地 | 代表銘柄・種類 | 見学 | 売店 |
|---|---|---|---|---|
| Aomori Brew Pub | 青森市 | クラフトビール | 要予約 | あり |
| 蛍火醸造(KEIKA BREWING) | 青森市 | 蛍火 ペールエール | — | あり |
| Be Easy Brewing | 弘前市 | 青森ALE | 要予約 | あり |
| OIRASE Brewery | 十和田市 | 奥入瀬ビール クラシックピルスナー | 要予約 | あり |
| カネク醸造(KANEKU BREWERY) | 八戸市 | ゴールデンライトエール | — | — |
| 金星醸造 | 三沢市 | Pistol Bear | 要予約 | あり |
| バイコードリンク B・S | 大間町 | 卍・麦雫 | — | あり |
「—」は一覧に記載がないものです。このほか、弘前市の GARUTSU醸造所や東通村のノークブルワリーなども、青森酒蔵マップに載っています。見学の受付や営業の状況は変わることがあるので、訪ねる前に各醸造所に確かめましょう。
醸造所で飲める主なスポット
蛍火醸造(青森市・浅虫温泉)
青森市の浅虫温泉にある醸造所です。元は銀行だった建物を改装し、醸造所とバーカウンターが同じ建物に入っています。ろ過も加熱処理もしないビールを、樽からタップで注いで出しています。
看板の「蛍火」は柑橘やメロンのような爽やかな香りのペールエールで、クラフトビールを初めて飲む人にも勧めやすい一本です。白ワインのような風味の軽いエール「残光」や、しっかりした苦味のドライな IPA もあります。青い森鉄道の浅虫温泉駅から歩いて約5分で、温泉と合わせて立ち寄れます。青森県の観光情報サイトでは、営業は13時から21時30分(最終入店21時)、定休日は月曜とされています。
Be Easy Brewing(弘前市)
建物の1階が醸造所、2階がタップルーム「ギャレスのアジト」になっていて、料理と一緒にビールを楽しめます。カウンターには12本のタップがあり、県内限定の「青森エール」のほか、季節ごとに味の変わるビールもそろいます。
青森県の観光情報サイトでは、タップルームの営業は金曜から日曜のみとされています。弘前駅の城東口から歩いて約20分です。
OIRASE BEER Brewery&Restaurant(十和田市)
十和田市の道の駅奥入瀬「奥入瀬ろまんパーク」に併設されたブルワリーレストランです。奥入瀬ビールとピザなどを楽しめます。青森県の観光情報サイトでは、レストランの営業は11時から17時、定休日は水曜とされています。同じ道の駅には地元の物産を扱う観光物産館「四季彩館」もあります。青森県の観光情報サイトでは、十和田湖をめぐるモデルコースの昼食の候補にもなっています。
地ビールからクラフトビールへ
日本で小規模なビール醸造所が増えたのは、1994年の酒税法改正がきっかけです。ビールの製造免許に必要な年間の最低製造量が2,000キロリットルから60キロリットルに引き下げられ、各地で「地ビール」が造られるようになりました。全国地ビール醸造者協議会は、この改正後に生まれた、個性あふれるビールを少量生産するメーカーのビールを「クラフトビール」(地ビール)と呼んでいます。
クラフトビールの選び方
ラガーとエールの違い
ビールは、使う酵母と発酵のさせ方で、大きくラガーとエールに分かれます。ラガーは下面発酵酵母を使い5〜15℃ほどの低温で、エールは上面発酵酵母を使い15〜25℃ほどの常温に近い温度で発酵させます。低温で発酵させるラガーは、華やかな香りの成分が少なく、穏やかな香味になりやすい傾向があります。ピルスナーは下面発酵の淡色ビールで、奥入瀬ビールの「クラシックピルスナー」はこのタイプです。蛍火のペールエールや青森エールは、名前のとおりエールのスタイルです。
好みで選ぶ目安
- 穏やかな香味が好き:ピルスナーなどのラガー
- 香りを楽しみたい:ペールエールなどのエール
- 苦味のあるビールが好き:しっかりした苦味と評される蛍火醸造の IPA など
迷ったら、店の人に好みを伝えて選んでもらうのも一つの方法です。
買って帰るなら
国税庁の酒類製造者一覧では、蛍火醸造、Aomori Brew Pub、Be Easy Brewing、OIRASE Brewery、金星醸造、バイコードリンク B・S に売店があります。醸造所を訪ねたときに、お土産として買って帰れます。
持ち帰ったビールは、瓶や缶に表示された保存方法と賞味期限に従って保存しましょう。要冷蔵のものは冷蔵庫に入れ、早めに飲み切るのが安心です。県外へ送るときは、クール便を選ぶと安心です。
青森の酒全般については日本酒・シードル・ワインなど青森の酒、日本酒については青森の日本酒のおすすめ10銘柄もあわせてご覧ください。
青森のクラフトビールに関するよくある質問
青森でクラフトビールを飲めるのはどこ?
浅虫温泉の蛍火醸造、弘前市の Be Easy Brewing のタップルーム「ギャレスのアジト」、十和田市の道の駅奥入瀬にある OIRASE BEER Brewery&Restaurant などで、醸造所のビールを飲めます。
醸造所は見学できる?
国税庁の酒類製造者一覧では、Aomori Brew Pub、Be Easy Brewing、OIRASE Brewery、金星醸造などが「要予約」となっています。見学を希望する場合は、事前に各醸造所へ問い合わせてください。
まとめ:旅先で醸造所のビールを味わおう
- 青森市・弘前市・十和田市・八戸市などにクラフトビールの醸造所がある
- 浅虫温泉の蛍火醸造、弘前の Be Easy Brewing、道の駅奥入瀬の OIRASE BEER で醸造所のビールを飲める
- 一覧で見学の記載がある醸造所は、いずれも要予約
- 穏やかな香味ならラガー、香りを楽しむならエールから選ぶ
- 持ち帰ったビールは表示に従って保存し、早めに飲む
※醸造所の情報は、国税庁(仙台国税局)の青森酒蔵マップ(令和7年11月1日現在)と酒類製造者一覧(令和6年11月1日現在)、青森県観光情報サイト Amazing AOMORI をもとに、2026年10月時点でまとめています。営業時間や見学の受付は変わることがあります。飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。



