この記事では、童話「3匹のこぶた」に出てくるわら・木の枝・れんがの3つの家にちなんで、青森で屋根や壁の材料を見比べられる建物を、当サイト編集部が各施設の公式サイトと県の資料で整理しました。青森県内に「3匹のこぶた」という名前の施設やキャラクターは確かめられなかったので、童話の家の材料から建物を選んでいます。

童話の3つの家と、青森で見られる建物

福音館書店の絵本『三びきのこぶた』の紹介文では、最初のこぶたはワラで、2番目のこぶたは木の枝で家を作り、3番目のこぶたはレンガで家を作ります。

童話の家の材料材料をくらべて見たい青森の建物場所見学の料金
ワラ三内丸山遺跡の復元した竪穴建物(屋根はワラではなく茅葺き・樹皮葺き・土葺き)青森市一般500円、高校生以下無料
木旧東奥義塾外人教師館(木造2階建)弘前市下白銀町2-1無料
木鶴の舞橋(青森県産のひばを使った木造の三連太鼓橋)鶴田町無料
レンガ弘前れんが倉庫美術館(煉瓦倉庫を改修した美術館)弘前市吉野町2-1建物への入館は無料、展覧会は観覧券が要る

表は、童話の家の材料ごとに、編集部が青森で見比べられる建物を選んで並べたものです。

屋根の材料が違う縄文の家(三内丸山遺跡)

三内丸山遺跡は、縄文時代前期~中期(紀元前約3,900~2,200年)の大規模な集落跡です。

令和3年(2021年)7月には、三内丸山遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されました。

遺跡では、竪穴建物・大型竪穴建物・掘立柱建物・大型掘立柱建物を復元しています。

茅葺き・樹皮葺き・土葺きの3種類

三内丸山遺跡センターの中学生向けワークシートの解答例では、復元した竪穴建物の屋根の葺き方は、茅葺き・樹皮葺き・土葺きの3種類です。

同じ解説では、この3種類の屋根の葺き方は北海道アイヌや北東アジアの民族の住居に見ることができるとしています。

土葺きについては、岩手県の御所野遺跡で土葺きの可能性がある焼けた竪穴住居跡が発掘され、三内丸山遺跡でも土屋根の可能性がある竪穴住居が見つかっていると説明しています。

童話のワラの家とは材料が違いますが、茅・木の皮・土という3つの屋根を同じ遺跡の中で見比べられます。

大きな建物とクリの木の柱

大型竪穴建物跡は長さ10メートル以上のものをいい、三内丸山遺跡で見つかった最大のものは長さ約32メートル・幅約10メートルです。

大型掘立柱建物跡の柱穴には、直径約1メートルのクリの木柱が入っていて、6本柱で長方形の大型高床建物と考えられています。

見学の料金と時間

三内丸山遺跡・縄文時遊館の観覧料は一般500円、大学生等250円、高校生以下無料です。

見学時間は9:00〜17:00(入場は閉館の30分前まで、ゴールデンウィーク中と6月1日〜9月30日は18:00まで)で、休館日は毎月第4月曜日(祝日の場合は翌日)、12月30日〜1月1日、所内整理日です。

遺跡へは縄文時遊館からだけ入れます。

JR青森駅からは、市営バス(310円)またはルートバス「ねぶたん号」(300円)で約30~40分です。

三内丸山応援隊の遺跡案内は無料で所要50分、個人なら申し込みは要らず、1日7回(9:30、10:30、11:30、13:00、14:00、15:00、15:30)の定時に出発します。

12月28日~1月5日の遺跡案内は、10:00、12:00、13:00、15:00の出発です。

ねぶたん号で遺跡や美術館を回って1日の出費を抑える組み方は、現地で払う額を5,000円以内に収める回り方にまとめています。

木で建てた洋館と橋

旧東奥義塾外人教師館(弘前市)

旧東奥義塾外人教師館は、弘前市下白銀町2-1の追手門広場の中にある、明治34から36年(1901~1903)の木造2階建の建物で、青森県の県重宝(建造物)です。

県の文化財の説明では、北側が玄関で屋根は赤く、上げ下げ窓が多く、屋内は白漆喰を主体とするシンプルな仕上げです。

営業は9:00~18:00で、書斎や寝室、子供部屋などを無料で見学できます(年末年始休館)。

鶴の舞橋(鶴田町)

鶴の舞橋は、青森県産のひばを用いた全長300mの木造の三連太鼓橋で、津軽富士見湖の両岸を結んでいます。

1994年に完成し、渡るのに料金はかかりません。

れんがの倉庫(弘前れんが倉庫美術館)

酒造りとシードル工場の煉瓦倉庫

弘前れんが倉庫美術館の前身の煉瓦倉庫は、弘前生まれの実業家・福島藤助が建てたものです。

大工職人だった福島は1896(明治29)年に日本酒の製造業に転じ、1907(明治40)年に吉野町への煉瓦倉庫の移築を始めました。

現在の美術館棟は1923(大正12)年、カフェ・ショップ棟の一部は1907年頃のものとされています。

福島の死後は吉井勇が建物を引き継ぎ、1954(昭和29)年に朝日シードル株式会社弘前工場を創業して、日本で初めて大々的にシードル(りんごの発泡酒)の製造に取りかかりました。

明治・大正期の煉瓦造の建物を約2年の改修工事で美術館に再生させ、2020年4月11日に開館しました。

館内で見られる煉瓦とコールタールの壁

来館者を迎えるエントランスは、煉瓦を互い違いに積んで上部にアーチを描く形で、建築家の田根剛はこの積み方を「弘前積みレンガ工法」と名付けました。

展示室の黒い壁面には、倉庫時代に防虫・防腐の目的で使われたコールタールが塗られています。

開館時間と観覧料

開館時間は3月~11月が9:00~17:00、12月~2月が9:30~17:00です。

休館日は火曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始で、弘前さくらまつりと弘前ねぷたまつりの期間中は毎日開館します。

2026年度は11月16日~24日と11月30日~12月3日が臨時休館で、年末年始は2026年12月26日~2027年1月1日が休館です。

観覧料は展覧会によって違い、美術館の建物への入館とライブラリーの利用は無料で、展覧会に入るには観覧券が要ります。

高校生以下は観覧無料です。

美術館には一般の駐車場がなく、近くの有料駐車場を使うよう案内しています(思いやり駐車場が2台あり、2026年6月6日~11月15日は敷地内の駐車場を試験運用する予定です)。

JR弘前駅からは徒歩20分、または弘南バスの土手町循環バスで「中土手町」まで9分、そこから徒歩4分です。

青森から弘前までの移動は、弘前まで列車で行くときの本数と運賃を参考にしてください。

弘前の城下町や洋館を地元の人と歩きたいときは、前もって申し込む地元のガイドで申し込み先を扱っています。

出かける前に確かめること

  • 三内丸山遺跡の休館日: 毎月第4月曜日(祝日の場合は翌日)です。
  • 弘前れんが倉庫美術館の休館日: 火曜日のほか、2026年度は臨時休館の期間があります。
  • 展覧会の観覧料: 弘前れんが倉庫美術館は展覧会ごとに違うので、各展覧会のページで確かめます。
  • 車で行くとき: 弘前れんが倉庫美術館には一般の駐車場がないので、近くの有料駐車場を使います。

建物と料金は、2026年10月20日に三内丸山遺跡・弘前れんが倉庫美術館の公式サイト、青森県文化財保護課の旧東奥義塾外人教師館のページ、県の観光情報サイト Amazing AOMORI で確かめた内容です。童話の筋は、同日に絵本ナビの福音館書店『三びきのこぶた』の紹介文で確かめました。開館時間と料金は変わることがあるので、出かける前に弘前れんが倉庫美術館の開館時間・観覧料のページなどで最新の案内を確かめてください。