廣田神社(ひろたじんじゃ)は青森市長島2丁目にある神社で、神社は病厄除のご祈願を全国で唯一受けられると説明しています。この記事では、神社の公式サイトの案内をもとに、御由緒と御祭神、病厄除のご祈祷、五社参りと境内の見どころ、例大祭などの年間祭事、ご祈祷と御朱印の受け付け、行き方と駐車場をまとめました。
廣田神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 青森市長島2丁目13-5 |
| 電話 | 017-776-7848 |
| 授与所・社務所 | 8時30分〜16時30分(水曜日は休務日) |
| 駐車場 | 参拝者専用4台、提携コインパーキング22台(有料) |
| 主祭神 | 天照大御神荒御魂 |
| JR青森駅から | 徒歩15分 |
休務日は御祈祷・授与所・御朱印などが休みになり、原則は毎週水曜日ですが、祭事の都合でほかの曜日に振り替えることがあります。
神社は令和8年9月下旬から12月下旬(予定)まで、参道石畳敷並び融雪工事や授与所新築工事などの境内の環境整備工事を行っていて、境内の一部で通行を制限する場合があります。工事期間中も通常どおり参拝でき、工事の進み具合や降雪で期間が延びる場合があるとしています。
御由緒:藤原実方の「夷之社」から青森の産土神へ
神社の伝える御由緒では、長徳年間(996年)に陸奥守に任ぜられた藤原実方朝臣が外ヶ浜貝森村(現在の青森市)に「夷之社」を創建し、陸奥国長久の平安を祈願したのが始まりです。
寛永二年(1625)に津軽二代藩主の信牧公が青森町を開く際、青森湊鎮護のため、青森の産土神として町の中心に遷座させたと伝えています。
社殿と社宝は昭和20年(1945)の青森大空襲で焼け、現在の社殿は昭和47年(1972)に氏子崇敬者によって再建されました。平成8年には御鎮座一千年記念大祭を行っています。
御祭神と配祀されている2人
主祭神は天照大御神荒御魂で、相殿神は大国主命・事代主神・蛭子命です。
あわせて、藤原実方朝臣と、青森城代二代目の進藤庄兵衛正次の神霊を配祀しています。
藤原実方朝臣を紹介する神社のページでは、実方は中古三十六歌仙の一人で、長徳元年(995年)に京を発って陸奥国の国司として赴任したとしています。御神歌は「なかめやる雲井の空はいかならん 今ぞ身にしむ外ヶ浜風」です。
進藤庄兵衛正次は弘前藩家老で青森御仮屋の二代目支配を務め、新町辺りに市場を開き、水利のために堰を張りめぐらせた人物だと神社は紹介しています。後世の人々が夫婦の像を作って廣田神社に祀ったとされます。
病厄除のご祈祷
神社の説明では、病厄除は病気をはじめ内外から起こる厄災の一切を祓い除けるご祈願で、全国で唯一、廣田神社で受けられるといいます。
由来は天明四年(1784)の大飢饉の際、江戸幕府から疫病・厄災除けとして送られた御札などを奉祀して祈願したことだとされています。
厄年や星厄年のお祓い、病気平癒などは、この病厄除の御神徳のもとで行われます。
神社の案内では、令和8年の本厄は数え年で男性が25歳・42歳・61歳、女性が19歳・33歳・37歳です。前厄・後厄と、病門厄・鬼門厄・北門厄・八方塞厄の星厄年の一覧も神社のページに載っています。
五社参りと境内の見どころ
五社参り
廣田神社では、境内に鎮座する五社を全てお参りするのが正式な参拝とされています。
神社の説明では、五社参りを二十日間続けると百度参りの大願成就、二百日間で千度参り、二千日間で万度参りの満願成就になるといわれます。
境内社
| 境内社 | 御祭神 | 神社の案内 |
|---|---|---|
| 金生稲荷神社 | 倉稲魂神・大宮能売神 | 天保9年(1838)創建。現社殿は空襲のあとに再建された廣田神社の社殿を移築したもの。例祭は6月10日 |
| 八大龍神宮 | 市杵島姫命・弥都波能売神・底筒男命・中筒男命・表筒男命 | 天保13年(1842)創建、現社殿は明治19年(1886)建立。神苑「廣田苑」に鎮座 |
| 乃木神社 | 乃木希典命 | 昭和8年(1933)9月13日創建。現社殿は昭和34年(1959)に寄進されたもの |
| 二十三夜大神 | 二十三夜大神・猿田彦神 | 正保〜文政年間(1645〜1829)頃に建立した石塔が列なる |
八大龍神宮のある廣田苑は昭和53年(1978)に開苑した神苑で、大小二つの滝は雄瀧が「龍神の瀧」、雌瀧が「護神の瀧」と名付けられています。
大鳥居・じゃんばら大注連縄・実方桜
神社の説明では、大鳥居は氏子崇敬者の願いで建てた県内有数の規模の鳥居で、社号額は第68・69代内閣総理大臣の大平正芳の揮毫によるものです。
じゃんばら大注連縄は、津軽地方で多くみられる「じゃんばら」と呼ばれる注連縄で、「邪祓(じゃばらい)」が訛ったものといわれます。3年に一度、敬神会から奉納され、神社はこの様式の注連縄として全国最大級としています。
実方桜は、藤原実方公の一句「桜狩雨は降りきぬ おなじくは濡るとも 花の影に隠れむ」をもとに植樹された御神木で、お参りのあと桜の前で祈願し、翌日に雨が降ると幸せを呼ぶといわれています。
十二支開運燈籠は燈籠の周りに十二支を配したもので、自分の生まれ年の干支を撫でると開運招福のご利益があるとされています。
庖刀碑は平成8年3月18日に青森清庖会が中心となって建てた碑で、毎年4月中旬に庖刀碑慰霊祭と四條公祭が行われます。
手水舎は令和2年から3年にかけての大雪で傾いたため解体され、クラウドファンディングによる全国からの奉賛で令和4年6月5日に総青森ヒバ造で新たに竣功しました。
鳥居の型や、津軽地方の神社の鳥居の額束にいる鬼の像(鬼コ)については、鳥居の型と津軽の鳥居の鬼コで紹介しています。
例大祭・庄兵衛祭・金魚ねぶた献灯祭
6月の例大祭
令和8年の例大祭は、前夜祭(宵宮祭)が6月19日(金)17時から、例祭が6月20日(土)11時からでした。
前夜祭ではYOSAKOI・津軽三味線・巫女舞・ねぶた囃子演奏・まとい振りなどの奉納演芸があり、旧表参道の廣田通りに40店ほどの露店が出る予定と案内されていました。
例祭では祭典中に津軽神楽が奉納され、神社は神職のみによって伝えられている神楽と説明しています。令和8年からは、事前に申し込めばどなたでも例祭に参列できるようになりました(初穂料は1名3,000円から)。
例大祭の期間は、公共交通機関か近くの駐車場を使うよう神社が求めています。
7月の庄兵衛祭
毎年7月17日・18日には進藤庄兵衛正次翁頌徳祭(庄兵衛祭)が行われ、17日には地域ねぶたの運行とともに神幸祭が行われます。
神社の案内では、神幸祭は平成24年に御神輿の渡御が百数十年ぶりに復活して以来17日に行われてきましたが、コロナ禍で数年間中止され、令和7年に再開して担ぎ神輿での渡御になりました。令和8年は7月17日(金)15時に屋台・縁日が開き、18時20分から氏子区域を渡御しました。
夏の金魚ねぶた献灯祭
金魚ねぶた献灯祭は、大鳥居に130個の金魚ねぶたを連ねるお祭りで、令和元年にクラウドファンディングで献灯を募り、以来、毎年金魚ねぶたの献灯を受けています。
令和8年は7月25日(土)〜8月7日(金)の17時〜21時にライトアップしました(7月29日は一部のみ)。
令和8年は、献灯期間中に社殿に飾られている「ねぶた」にまつわる奉納品を拝観でき(18時〜20時30分、1人300円、未就学児無料)、拝殿にも金魚ねぶたが飾られました。令和8年の金魚ねぶたの献灯の初穂料は1灯3,000円からでした。
年間の祭事
神社の年間祭事のご案内に載っている主な祭事は次のとおりです。
| 時期 | 祭事 |
|---|---|
| 1月 | 初詣(1日〜)、元旦祭(1日)、焼納祭(7日)、春祈祷大祭(8日) |
| 2月 | 初午祭(新年最初の初午の日)、節分祭(3日) |
| 3月 | 祈年祭(21日) |
| 4月 | 庖刀碑慰霊祭・四條公祭(中旬) |
| 6月 | 金生稲荷神社例祭(10日)、例大祭(19日・20日)、夏越大祓式(30日) |
| 7月 | 進藤庄兵衛正次翁頌徳祭(17日・18日) |
| 7月下旬〜8月 | 金魚ねぶた献灯祭(7月下旬〜8月7日頃)、盆祭(8月13日) |
| 11月 | 七五三詣、新嘗祭(23日) |
| 12月 | 御幣立始祭(5日)、除夜祭・師走大祓式(31日) |
初午祭では、青森消防団が火災予防を祈願して境内で「まとい振り」を奉納します。
毎月1日には月次祭、毎月15日16時には人形供養感謝祭が行われます(15日が休務日の場合は16日)。
七五三詣について神社は、一般には11月15日ごろからお参りするものの、青森市では雪の関係もあり10月頃からお参りする方が多いと説明しています。
ご祈祷・御朱印・神前結婚式
ご祈祷の受け付け
ご祈祷の受付は9:00・11:00・14:00・16:00で、希望の日時を予約して15分程前に来るよう案内されています。毎週水曜日は休務日のため受け付けていません。
初穂料は個人10,000円からのお気持ちで、所要時間は30分〜40分です。
御朱印
通常御朱印の初穂料は300円、ご当地御朱印(りんご・青森県・雪結晶)は各500円、ねぶた提灯御朱印は1,000円です。
境内社の金生稲荷神社・八大龍神宮・乃木神社・二十三夜大神にも末社通常御朱印(各300円)があります。
神社は御朱印・お守り・御祈祷の郵送受付もしていますが、郵送できないものもあり、御朱印の日付の希望は受けていません。期間限定の御朱印は時期で変わるので、神社のページで確かめてください。
神前結婚式
廣田神社では神前結婚式を行っています。
神社の案内では、大国主命は縁結びの神様で、進藤庄兵衛正次翁とその妻は仲睦まじい姿から両人の神像が祀られ、夫婦和合の象徴ともされています。
行き方と駐車場
| 出発地 | 神社の案内による道のり |
|---|---|
| 長島地下駐車場の廣田神社口 | 徒歩0分 |
| 青森県庁 | 徒歩3分 |
| 青森市役所 | 徒歩5分 |
| JR青森駅 | 徒歩15分 |
| JR新青森駅 | 車20分 |
駐車場は参拝者専用が4台で、ほかに提携コインパーキングが22台(有料)あります。
同じ青森市内の神社は善知鳥神社の由緒と年間行事で、手水と拝礼の手順はつがる市の稲荷神社が案内する参拝の作法で紹介しています。県内ではつがる市の千本鳥居や八戸市・蕪島の神社も取り上げています。
まとめ
- 廣田神社は青森市長島2丁目13-5にあり、JR青森駅から徒歩15分、青森県庁から徒歩3分です。
- 神社の伝える御由緒では、長徳年間(996年)に藤原実方朝臣が創建した「夷之社」が始まりで、寛永二年(1625)に青森の産土神として町の中心に遷座しました。
- 病厄除のご祈願は、神社の説明では全国で唯一、廣田神社で受けられるものです。
- 境内に鎮座する五社を全てお参りする五社参りが、正式な参拝とされています。
- 例大祭は6月、庄兵衛祭は7月17日・18日、金魚ねぶた献灯祭は7月下旬〜8月7日頃です。
- 授与所・社務所は8時30分〜16時30分で、水曜日は休務日です。
出典: 廣田神社の公式サイト(トップページ、「廣田神社について」と境内の各ページ、「年間祭事のご案内」、「お願いごと」「病厄除」「御朱印・お守り」、「神前結婚式」、「休務日のお知らせ」、「例大祭(例祭・宵宮)のご案内」(2026年6月4日)、「進藤庄兵衛正次翁 頌徳祭並び神幸祭のご案内」(2026年6月4日)、「金魚ねぶた献灯祭のご案内」(2026年7月6日)、「境内整備工事のお知らせ」(2026年9月18日))。いずれも2026年10月20日に確認しました。祭事の日時や初穂料、休務日は変わることがあるので、出かける前に廣田神社の公式サイトで確かめてください。



