青森の花粉症について、環境省の花粉実測調査で青森県の観測地点になっている弘前市の2026年のスギ花粉を旬ごとの合計で並べ、多かった時期をまとめました。花粉症が起こるしくみ、室内に花粉を入れない工夫、薬と免疫療法は、環境省の「花粉症環境保健マニュアル2022」とリーフレット「花粉症対策」からまとめています。

2026年の弘前市のスギ花粉は3月下旬と4月上旬に集中した

花粉症環境保健マニュアル2022によると、最も多い花粉症はスギ・ヒノキの花粉を原因とするものです。

環境省の花粉実測調査で、青森県の観測地点は弘前市です。

実測調査の表は1cm²あたりの飛散数(個/cm²)を日ごとに示し、10個未満を「少ない」、100個以上を「極めて多い」としています。

旬スギ花粉の飛散数の合計(個/cm²)
2月上旬4.0
2月中旬4.0
2月下旬9.0
3月上旬34.0
3月中旬1,441.0
3月下旬9,408.0
4月上旬8,550.0
4月中旬567.0
4月下旬41.0
5月上旬(1日~6日)0.0

環境省「花粉実測調査結果(スギ花粉)」(令和8年6月19日時点版)の弘前市の日ごとの値から、当サイトで旬ごとに合計しました。弘前市の値は2月4日から5月6日まで入っています。

3月下旬と4月上旬の合計は17,958.0個/cm²で、期間中合計20,058.0個/cm²の89.5%にあたります。

2月は全日が10個未満で、10個以上の最初の日は3月6日の20.0個/cm²でした。

3月13日から4月21日までの40日間は、毎日10個以上でした。

1,000個以上の日は3月24日・25日・30日と4月1日・3日・6日の6日でした。

5月の小計は0.0個/cm²でした。

同じ調査のヒノキ花粉の表では、2026年の弘前市の日ごとの欄が空欄で、期間中合計は0.0個/cm²でした。花粉症環境保健マニュアル2022によると、ヒノキは東北から北陸には比較的少なく、東海地方から西に多く植林されています。

この値は弘前市の1地点・1年分なので、年や場所が違えば花粉の量と時期は変わります。

スギ花粉が多くなる時期と天気

環境省のリーフレット「花粉症対策」では、スギ花粉は2~4月頃に飛散するとしています。

花粉症環境保健マニュアル2022によると、スギ花粉は飛散が始まって7日から10日後くらいから量が多くなり、その後4週間程度が花粉の多い時期です。

この期間内に、晴れて気温が高い日、空気が乾燥して風が強い日、雨上がりの翌日や気温の高い日が2~3日続いたあとは、花粉が特に多くなります。

花粉は昼前後と夕方に多く飛散します。

スギ花粉の飛散開始日は「1平方cmあたりの花粉数が2日間連続して1個以上になった初日」と定義されていて、スギの花の開花日ではないため、それ以前にも少量の花粉が飛ぶことがあります。

スギやヒノキの花粉は春が中心ですが、秋にも少量の花粉が飛散することがあります。

スギ・ヒノキ以外では、イネ科の花粉が春から初秋まで、キク科とカナムグラの花粉が夏の終わりから秋にかけて飛散します。

花粉症が起こるしくみ

花粉症環境保健マニュアル2022によると、花粉症は花粉によって引き起こされるアレルギー疾患で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎や、目のかゆみ、流涙などのアレルギー性結膜炎が最も多く見られます。

人の鼻は、侵入してきた物質(抗原)を異物と判断すると、これを無害化しようとする反応(抗原抗体反応)を起こします。

花粉症は体内に入った花粉に対して身体が起こす抗原抗体反応で、免疫反応が過剰になって生活に支障が出る場合がアレルギーです。

アレルギーの素因を持っている人は、体内に入った花粉に対応する IgE 抗体を作り、この状態を感作が成立したと言います。

IgE 抗体は花粉によって異なり、アレルギーの素因を持っていない人は花粉症にはなりません。

感作が成立しても、すぐに発症するわけではありません。

人によって期間は違いますが、数年から数十年花粉を浴びると抗体が十分な量になり、くしゃみや鼻水、目のかゆみや涙目などの症状が出るようになります。

近年は飛散する花粉量の増加や体質の変化により、感作や発症までの期間が短くなり、小さな子供でも花粉症にかかるようになりました。

花粉で皮膚が荒れる、咳や喘息が起きる、特定の果物や野菜を食べると口の中が腫れたりかゆくなったりすることもあり、スギ花粉症ではトマトによる口腔アレルギーが知られています。

環境省のリーフレットに載っている調査では、花粉症の有病率は約10年ごとに10ポイント程度ずつ増え、2019年は花粉症全体で42.5%、スギ花粉症で38.8%でした。

室内と身の回りに花粉を入れない工夫

  • 窓を全開にした1時間の換気で、3LDKのマンションにおよそ1000万個の花粉が入った実験があります。
  • 窓を開ける幅を10cm程度にしてレースのカーテンをすると、室内に入る花粉をおよそ4分の1に減らせます。
  • 入った花粉は床やカーテンなどに多く残るので、掃除をこまめにし、カーテンは定期的に洗濯します。
  • 24時間換気システムがある住まいでは、花粉に対応した給気口フィルターを試してみてもよいとされています。
  • 花粉を家の中に持ちこまないよう、洗濯物や布団の外干しは控えます。
  • 綿を100とした花粉の付着率はウールが980、化繊が180、絹が150で、外側にウールの服を着るのは避けた方がよいとされています。
  • 頭と顔はつばの広い帽子、手は手袋で、花粉の付着を減らせます。
  • 花粉の季節は、コンタクトレンズをメガネに替えた方がよいと考えられています。
  • 帰宅したらうがいと洗顔をし、頭髪にも花粉が付くので毎日シャンプーをするのも効果的です。
  • 鼻や目を洗うときは、水道水だと粘膜を傷めることがあるので、生理食塩水(食塩を0.9%の濃度に溶かした蒸留水)を鼻は体温程度に温めて、目は少し冷やして使うとよいとされています。
  • マスクやインナーマスクは毎日交換することが勧められています。

花粉症環境保健マニュアル2022によると、花粉症関連グッズは症状を改善する十分なデータが得られておらず、民間療法も有効と認められたものはありません。

まだ花粉症になっていない人も、花粉をできるだけ避けることで、将来の発症を遅らせることが重要とされています。

薬と免疫療法

環境省のリーフレットでは、花粉症と診断されていなくても、くしゃみなど花粉症と思われる症状が出たら、早めに医療機関で診断を受けるよう勧めています。

毎年症状が出る人は、本格的な花粉飛散開始の1週間前までに、医療機関や薬局を活用して薬を準備し、使用を始めるよう勧めています。

花粉症環境保健マニュアル2022によると、花粉の飛散開始前や症状のごく軽い時から薬を予防的に服用して、症状の出始めを遅らせたり症状を軽くしたりする初期療法が多く用いられるようになっています。

市販薬も使われますが、症状が重い場合は耳鼻咽喉科や眼科での受診が勧められ、内科や小児科、アレルギー科などでも診療を受けられます。

医療機関では経口薬・鼻噴霧薬・点眼薬が処方され、経口薬では第2世代の抗ヒスタミン薬がよく用いられ、鼻づまりが強い場合には抗ロイコトリエン薬も使われます。

鼻には噴霧用の局所ステロイド薬、結膜炎には抗ヒスタミン点眼薬やステロイド点眼薬が使われます。

ステロイド点眼薬は眼圧上昇などの副作用があり、使用中は定期的な眼科受診が必要です。

薬だけで症状を完全におさえることは難しく、花粉を避けるセルフケアと薬によるメディカルケアを同時に行うことが必要とされています。

リーフレットによると、内服薬や点鼻薬でも良くならない重症の人では注射の抗体薬(抗IgE抗体製剤)で症状が改善することが最近の研究でわかっており、それでも改善しない人は耳鼻咽喉科の医師と相談の上で手術療法も選択肢になります。

アレルゲン免疫療法

アレルゲン免疫療法は、スギ花粉の成分が含まれた薬剤を定期的に投与し、スギ花粉が体内に入ってもアレルギー反応が起きないようにする治療法で、舌下免疫療法と皮下免疫療法の2種類があります。

花粉症環境保健マニュアル2022によると、花粉症が完治する可能性があるのはアレルゲン免疫療法だけですが、副作用や治療に長い時間が必要なことなどの問題がある割には、完治する率があまり高くありませんでした。

近年は、重篤な副作用が少なく頻繁に医療機関を受診する必要のない舌下免疫療法が実用化され、良い治療成績をあげています。

免疫療法は医師の説明を受けた上で、花粉の飛んでいない時期に始める必要があり、スギ舌下錠は最低でも3年間の内服が必要です。

最近の研究では、3年間の服薬を終えた後、2年間は症状が抑えられることが確認されています。

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4月下旬から5月の弘前市のスギ花粉の日ごとの値、5月に飛ぶ花粉、症状が続くときの検査は5月の花粉の実測と検査で扱います。

4月の気温の平年値は4月の旬ごとの気温で扱います。2026年のスギ花粉が多かった日の天気は過去の日ごとの天気を調べる手順で、出かける日の天気は今日の気温を調べる手順で確かめられます。

まとめ

  • 環境省の花粉実測調査で、青森県の観測地点は弘前市です。
  • 2026年の弘前市のスギ花粉は、3月下旬と4月上旬の合計が期間中合計の89.5%でした。
  • 2026年の弘前市では、3月13日から4月21日までの40日間、毎日10個以上のスギ花粉が観測されました。
  • 花粉は昼前後と夕方に多く、晴れて気温が高い日、空気が乾燥して風が強い日、雨上がりの翌日に特に多くなります。
  • 窓を開ける幅を10cm程度にしてレースのカーテンをすると、室内に入る花粉をおよそ4分の1に減らせます。
  • 毎年症状が出る人は、本格的な花粉飛散開始の1週間前までに薬を準備し、使用を始めるよう勧められています。
  • アレルゲン免疫療法は花粉の飛んでいない時期に始める必要があり、スギ舌下錠は最低でも3年間の内服が必要です。

出典: 環境省「花粉実測調査結果(スギ花粉)」「花粉実測調査結果(ヒノキ花粉)」(令和8年6月19日時点版)、「花粉症環境保健マニュアル2022」(令和4年3月改訂)、リーフレット「花粉症対策」(2024年1月)。いずれも2026年10月20日に確認しました。薬や治療は医師や薬剤師に相談してください。最新の値と資料は環境省の花粉情報サイトと環境省の花粉実測調査結果(スギ花粉)で確かめてください。