青森県内を走る観光列車には、JR東日本の「のってたのしい列車」の「リゾートしらかみ」「TOHOKU EMOTION」「ひなび(陽旅)」と、津軽鉄道のストーブ列車、弘南鉄道のイベント列車があります。この記事では、列車ごとの区間、運転の時期、車内の楽しみ、きっぷや予約の方法を、各社の公式サイトと時刻表で2026年10月19日に確かめてまとめます。運転日・時刻・メニューは変わることがあるので、乗る前に各社の案内を確かめてください。

青森県内で乗れる観光列車の一覧

列車会社区間乗るのに必要なもの
快速「リゾートしらかみ」JR東日本秋田~青森(五能線を経由)指定席券(全車指定席)
TOHOKU EMOTIONJR東日本八戸~久慈(八戸線)旅行商品(のってたのしい列車予約サイトで発売)
ひなび(陽旅)JR東日本八戸~大湊(ほかに岩手県内の区間)指定席券またはグリーン券(全車指定席)
ストーブ列車津軽鉄道津軽五所川原~津軽中里乗車券とストーブ列車券(12月1日~3月31日)
りんごねぷた列車弘南鉄道大鰐線(大鰐~中央弘前)通常の乗車券(予約不要)

のってたのしい列車のポータルでは、リゾートしらかみを秋田県・青森県の列車、TOHOKU EMOTIONとひなび(陽旅)を青森県・岩手県の列車として載せています。

時期ごとに走る列車

  • 7月1日~8月31日:津軽鉄道の「風鈴列車」(期間中の全列車)
  • 9月1日~10月中旬:津軽鉄道の「鈴虫列車」(期間中の全列車、鈴虫の成育状況により変動)
  • 2026年9月5日~11月30日:弘南鉄道大鰐線の「りんごねぷた列車」
  • 2026年11月30日まで:リゾートしらかみ1号・2号・4号・5号(2026年10月版の時刻表の記載で、12月以降の運転日は公式の案内で確かめてください)
  • 12月1日~3月31日:津軽鉄道の「ストーブ列車」(日中の3往復)

リゾートしらかみ(五能線)

区間と2026年10月版の時刻

リゾートしらかみは秋田~青森を走る快速で、青池・橅(ブナ)・くまげらの3編成があります。青森~川部は奥羽本線、川部~東能代は五能線、東能代~秋田は奥羽本線を走ります。

列車時刻運転日
1号秋田8:19発→弘前12:48着→青森13:34着11月30日まで運転
2号青森8:09発→弘前8:44着→秋田13:29着11月30日まで運転
4号青森13:52発→弘前14:26着→秋田19:01着11月30日まで運転
5号秋田14:00発→弘前18:54着→青森19:37着11月30日まで運転
3号秋田10:50発→弘前15:50着9月18日~10月18・24日~11月9・14~30日運転
6号弘前16:06発→秋田20:42着9月18日~10月18・24日~11月9・14~30日運転

表の時刻と運転日は、JR東日本の時刻表の2026年10月版(平日)の記載です。3号と6号は秋田~弘前の運転で、青森には行きません。JR東日本のJREメディア(2026年1月8日現在の情報)では、冬期間の運転日は主に週末や祝日のみで、くまげら編成は特に運転日が少ないと案内していました。

車両と車窓

3編成とも、1・3・4号車が普通車指定席、2号車がボックス席です。橅編成(HB-E300系)は4両編成で定員142名、ディーゼルエンジンとリチウムイオン蓄電池を組み合わせたハイブリッドシステムで走ります。橅編成の1・4号車には展望室とイベントスペースがあり、内装には秋田産の杉や青森ヒバなど沿線の木材を使っています。2号車のボックス席は、青池・くまげら編成では全座席を、橅編成では1・3・15・17番席だけをフルフラットに組み替えられます。

JR東日本は、青森から乗ると弘前からは岩木山を左に、鰺ケ沢駅からは日本海を右に、白神山地を左に見ながら走ると案内しています。深浦のあたりでは、一部の区間で速度を落として運転します。

車内のイベントと食べ物

車内では、津軽三味線の生演奏(1号・2号・3号の鰺ケ沢駅~五所川原駅間)、津軽弁の「語りべ」の実演、津軽伝統 金多豆蔵(きんたまめじょ)人形芝居などのイベントを行っています。金多豆蔵人形芝居は、津軽鉄道の津軽中里駅を拠点に行われている中泊町の無形民俗文化財で、車内では1号の五所川原駅~弘前駅間と4号の新青森駅~弘前駅間で演じます。一部の列車では、津軽三味線の演奏体験もできます。イベントの実施日は列車と区間ごとに決まっているので、JR東日本のリゾートしらかみのページで確かめてください。

地元の人が列車に乗り込んで特産品を売る「ふれあい販売」も、車内や駅のホームで行っています。五能線モバイルオーダー「ごのたび(うけとりっぷ)」では、沿線の店の弁当やスイーツ、飲み物をスマートフォンから予約・決済し、乗車当日に駅のホームなどで受け取れます。

きっぷの買い方

リゾートしらかみは全車指定席(禁煙)で、乗る前に指定席券を買う必要があります。指定席券は車内では買えません。利用日の1か月前の午前10時から、JRの主な駅のみどりの窓口と指定席券売機で発売し、「えきねっと」(会員登録が必要)でも発売します。JR東日本は、リゾートしらかみへの乗車や周遊ツアーなどの旅行商品の予約も案内しています。

首都圏から行く場合、JR東日本は東北新幹線「はやぶさ」で新青森駅へ行き、新青森駅でリゾートしらかみに乗り継ぐ経路を案内しています。青森と弘前の間を走るほかの列車は、青森駅と弘前駅の間の列車の時刻で扱います。

TOHOKU EMOTION(八戸線)

TOHOKU EMOTIONは「東北レストラン鉄道」として案内される列車で、2013年10月にデビューし、八戸線の八戸駅~久慈駅を走ります。3両編成で、1号車はコンパートメント個室(7室)、2号車はライブキッチンスペース、3号車はオープンダイニングです。内装は東北各地の伝統工芸をモチーフにしており、2号車のキッチンの背面と3号車の床には青森の「こぎん刺し」を取り入れています。

2026年10月~2027年3月の往路のメニューは、青森県生まれの「クリマ ディ トスカーナ」のオーナーシェフ、佐藤 真一氏が監修します。往路はランチコース(Lunch Course)、復路はデザートとアフタヌーンティー(Dessert & Afternoon Tea)で、担当シェフは年2回替わります。往路の飲み物は、ビール、白ワイン、赤ワイン、八戸の地酒、ソフトドリンク、コーヒー・紅茶などを好きなだけ頼めると案内しています。景色を眺めながら食事ができるよう、各ビュースポットではスピードを落として走ります。

TOHOKU EMOTIONは旅行商品として「のってたのしい列車予約サイト」で発売します。運行カレンダーの一部の乗車日は、別の旅行会社での販売になります。

ひなび(陽旅)

ひなび(陽旅)は2023年12月にデビューした列車で、運行区間は盛岡駅~花巻駅~釜石駅、盛岡駅~宮古駅、八戸駅~大湊駅です。2両編成のディーゼルハイブリッド車両「リゾートあすなろ」が、観光列車として生まれ変わりました。1号車はボックスシートを中心としたグリーン車、2号車はリクライニングシートの普通車で、どちらも運転台の後ろに展望室があります。

全車指定席(禁煙)で、指定席券またはグリーン券が必要です。利用日の1か月前の午前10時から、みどりの窓口・指定席券売機・えきねっとで発売します。八戸~大湊を走る日は、JR東日本のひなびのページの運転日で確かめてください。大湊線の区間と本数は、県内の鉄道路線の区間と本数で扱います。

津軽鉄道のストーブ列車と季節の列車

津軽鉄道は、津軽五所川原~津軽中里の20.7kmを走る鉄道です。12月1日から翌年3月31日までは、日中の3往復を、客車にダルマストーブをつけて暖房とする「ストーブ列車」で運転します。ストーブ列車は、全線が開業した昭和5年(1930年)の冬の12月から走っており、戦時中の昭和19~21年に中止したあと、昭和22年から再び運転しています。現在のストーブ列車は4代目の客車です。

時刻表(令和7年6月1日改正)では、12月~3月にストーブ列車をつなぐ列車は次の3往復で、毎日「ストーブ列車+普通列車」で運転します。

方向発車と到着
津軽中里行き津軽五所川原9:35発→津軽中里10:18着、12:00発→12:44着、14:40発→15:24着
津軽五所川原行き津軽中里10:46発→津軽五所川原11:29着、13:37発→14:21着、15:54発→16:37着

ストーブ列車に乗るには、乗車券とストーブ列車券(1,000円、令和6年12月1日から)が必要で、「津軽フリーパス」ではストーブ列車に乗れません。つないでいるワンマン車に乗る場合は、通常の運賃だけで乗れます。大人の普通運賃は、津軽五所川原から金木まで560円、芦野公園まで650円、津軽中里まで870円です。

7月1日から8月31日までは、津軽金山焼の風鈴を客車内に吊るす「風鈴列車」、9月1日から10月中旬(鈴虫の成育状況により変動)までは、鈴虫のかごを車内の棚に置く「鈴虫列車」として、期間中の全列車を運転します。津軽鉄道は、令和7年12月29日に起きた列車分離の対策を終えて安全性を確認できたとして、ストーブ列車の客車の連結を再開すると令和8年4月10日に公表しています。

弘南鉄道のイベント列車

弘南鉄道は、職人が手作りした約200個の「りんごねぷた」を大鰐線の車内に飾った「りんごねぷた列車」を、2026年9月5日から11月30日まで運行しています。期間中の金曜・土曜・日曜・祝日の夜間は、りんごねぷたの明かりだけで運行します。りんごねぷた列車には、通常の乗車券で予約なしで乗れます。2026年10月20日から11月15日までは、大鰐線の車内をハロウィンの装飾にした「ハロウィン列車」も運行します。

車両整備などで運転しない場合があるため、弘南鉄道は、当日の運行を事前に中央弘前駅(0172-32-6449)に確かめるよう案内しています。大鰐線は、青森県の報道資料(令和7年10月20日)で、令和10年(2028年)3月末をもって運行休止となるとされています。

弘南線では、イベント列車の津軽「時巡」号(つがるとぎめぐごう)で弘前~黒石を往復する約2時間30分の「2026忘年列車」を、2026年12月11日・12日に行います。参加費は大人6,000円で、申し込みと利用は20歳以上に限られ、日本旅行の申込サイトで受け付けます。

青森駅に停まるクルーズトレイン

JR東日本の「TRAIN SUITE 四季島」の2026年度の3泊4日コース(春~秋)は、3日目に青森駅に16:41に着き、21:20に発ちます。2026年度の春(4~6月出発)の行程では、3日目の夕食は青森県立美術館内のレストラン「4匹の猫」でした。2026年10月版のJR東日本の時刻表には、県内を走る寝台列車は載っていません。寝台列車がなくなった経緯は、青森を発着した寝台列車の移り変わりで扱います。

運転日と時刻の確かめ方

この記事の運転日・時刻・メニューは、2026年10月19日に確かめた各社の公式サイトと時刻表によるもので、変わることがあります。乗る前に、次のページや各社の公式サイトで最新の案内を確かめてください。

出典: JR東日本の「のってたのしい列車」(リゾートしらかみ・TOHOKU EMOTION・ひなび)・時刻表(2026年10月版)・JREメディア・TRAIN SUITE 四季島のコース案内、津軽鉄道の公式サイトと時刻表・運賃表、弘南鉄道の公式サイト、青森県の報道資料。確認日: 2026年10月19日。飲酒は20歳になってから。