青森県には、黒毛和種の「あおもり和牛」の銘柄牛、赤身が主体の日本短角種、奥入瀬ガーリックポーク、青森シャモロックなどのブランド肉があり、五戸町や五所川原市金木地区は馬肉の産地です。

この記事では、青森県の資料で確かめたブランド肉の産地と育て方、馬肉の桜鍋や義経鍋、十和田バラ焼きや平川のサガリなど肉を使うご当地グルメをまとめます。

この記事で使った情報

ブランド肉は、青森県「青森のうまいものたち」の特集「ギフトにおすすめ!青森県が誇るブランド肉」「とわだ短角牛」「あおもり十和田湖和牛」と、青森特産品図鑑の「牛肉」で確かめました。

肉を使う料理は、同じサイトの郷土料理・ご当地グルメのページと、八戸せんべい汁研究所、上北農産加工のサイトで確かめています。

肉の価格、人気の順位、栄養や健康の効果は書いていません。

青森の主なブランド肉

青森特産品図鑑では、青森県産牛肉には和牛(黒毛和種、日本短角種)のほか、交雑種、乳用種(ホルスタイン種)の4品種があり、小売り段階ではさらに地域ごとの銘柄で販売されているとしています。

同じ図鑑では、八甲田山麓・十和田湖周辺・下北半島・津軽地域の公共牧場は2015年度(平成27年度)時点で合わせて90か所あり、約4,300頭の肉用牛が放牧されているとしています。

種類主な銘柄・産地県の資料にある特徴
牛肉(黒毛和種)あおもり倉石牛・あおもり十和田湖和牛・田子牛など青森県産の黒毛和種「あおもり和牛」の銘柄牛
牛肉(日本短角種)八甲田牛・とわだ短角牛など脂肪分が少ない赤身肉が主体
豚肉奥入瀬ガーリックポーク十和田市で育ち、飼料の原料に青森県産のにんにくを使う
鶏肉青森シャモロック1990年(平成2年)にデビューした青森県オリジナルの地鶏
馬肉五戸町・五所川原市金木地区の馬肉青森県は古くから馬産地として発展してきた

あおもり和牛の銘柄牛

県の特集では、青森県産の黒毛和種「あおもり和牛」には「あおもり倉石牛」「あおもり十和田湖和牛」「田子牛」などの銘柄牛があるとしています。

同じ特集の年間出荷頭数は、あおもり倉石牛が約400頭、あおもり十和田湖和牛が約200頭、田子牛が約150頭です。

あおもり倉石牛

青森特産品図鑑では、倉石牛は全国の枝肉共励会で最高位の名誉賞を受賞しているとしています。

あおもり十和田湖和牛

県の特集「あおもり十和田湖和牛」(2024年1月)では、あおもり十和田湖和牛は十和田市・七戸町・東北町・横浜町などで飼育され、JA十和田おいらせの肥育牛部会がA4・B4等級以上のものだけを「あおもり十和田湖和牛」として出荷しているとしています。

肥育牛部会は定期的に採血してビタミン・コレステロール値を計測し、ブランドの証となる刻印を押して、生産者の顔写真付きの「出荷牛の履歴証明書」を添えています。

同じ特集で取材に応じた肥育牛部会の生産者は、炭火の網焼きで、塩だけで食べることをすすめています。

田子牛

県の特集では、田子牛は品評会で青森県初の最高賞を受賞したことでも知られるとしています。

田子町のご当地グルメ「田子ガーリックステーキごはん」は、田子町の「にんにく・肉・米」を使ったにんにくフルコースランチで、肉は田子牛をはじめ豚肉・鶏肉の3種類で、すべて田子町産です。

メイン料理は、ステーキ鍋で肉を焼き、3種類のトッピングをしたシャリに巻いて食べる肉巻き寿司です。

赤身が主体の日本短角種

県の特集では、青森県内では「八甲田牛」などの日本短角種も生産されているとしています。

青森特産品図鑑では、日本短角種の子牛は母牛とともに紅葉が終わるまで八甲田山麓の牧場で放牧され、草を食べて育ち、短角種は脂肪分が少ない赤身肉が主体だとしています。

とわだ短角牛

県の特集「とわだ短角牛」(2024年12月)では、とわだ短角牛は藩政時代に南部藩の「塩の道」で物資を運んだ南部牛がルーツだとしています。

南部牛と輸入品種を掛け合わせた日本短角種は、日本固有の和牛4品種(黒毛和種、褐毛和種、無角和種、日本短角種)の中で唯一東北地方で誕生したもので、毛色が赤茶色であることから「赤べこ」とも呼ばれます。

とわだ短角牛は、配合飼料を極力抑え、牧草やトウモロコシのサイレージなどを食べて育ち、雄牛は牛舎で、雌牛は放牧で飼育されます。

同じ特集では、十和田市内でとわだ短角牛を生産・肥育している畜産家は2軒(2024年11月現在)としています。

食べ方は、カレーやシチューなどの煮込み料理を挙げ、焼く際は網焼きよりグリル調理をすすめています。

奥入瀬ガーリックポークと青森シャモロック

県の特集では、奥入瀬ガーリックポークは十和田市で育ち、飼料の原料に青森県産のにんにくを使う豚肉で、全国銘柄ポークコンテストで「優秀賞」を受賞したことがあるとしています。

青森シャモロックは、1990年(平成2年)にデビューした青森県オリジナルの地鶏で、父鶏は青森県原産の「横斑シャモ」、母鶏は「速羽性横斑プリマスロック」です。

同じ特集では、青森シャモロックを宮内庁管轄の御料牧場へひなが出荷されている唯一の地鶏とし、鍋料理や親子丼などで煮込む調理法をすすめています。

五戸町と金木の馬肉

県の特集では、青森県は古くから馬産地として発展してきた歴史があり、馬肉の主な産地は五戸町や五所川原市金木地区だとしています。

五戸町の特産品の馬肉は別名桜肉とも呼ばれ、一説には馬肉の赤身が桜の花を想像させることに由来すると言われています。

馬刺しと桜鍋

県の特集では、馬肉は馬刺しのほか、ゴボウやネギなどと味噌で仕立てた桜鍋で食べ、鍋の後にせんべい汁用のせんべいやうどんを入れて楽しめるとしています。

八戸せんべい汁研究所は、八戸地域の馬肉鍋(桜鍋)で具を食べた後にうどんの代わりにせんべいを入れて食べる「せんべいかやき」を、せんべい汁の代表的な味付けの一つ(馬肉・みそ味)としています。

五戸町の義経鍋

五戸町名物の「義経鍋」は独特な形状の鍋で、中央部で野菜を水炊きにし、周囲の鉄板で馬肉を焼いてタレで食べるスタイルが一般的です。

名前は、義経が追っ手から逃げる途中、弁慶が野鳥などを捕らえ、かぶとを鍋の代わりにして料理したことに由来すると言われています。

西北地域の馬肉と高菜の炒め煮

「馬肉と高菜の炒め煮」は、古くから馬の産地である西北地域の伝統料理で、塩抜きした高菜と馬肉・角こんにゃく・高野豆腐を味噌仕立てで煮ます。

肉を使うご当地グルメ

料理地域使う肉
十和田バラ焼き十和田市牛のバラ肉(豚バラや馬バラなどのバラ焼きもある)
平川サガリ料理平川市牛または豚のサガリ(横隔膜の筋肉)
三沢パイカ料理三沢市豚バラ軟骨肉(パイカ)
田子ガーリックステーキごはん田子町田子牛・豚肉・鶏肉(すべて田子町産)

十和田バラ焼きは、牛のバラ肉と大量のタマネギを醤油ベースの甘辛いタレで味つけし、鉄板で焼く料理です。

平川サガリ料理について、県のページでは、平川市民はバーベキューを好み、主役となる肉は適度な脂肪と柔らかさが特徴の牛または豚の「サガリ」が定番だとしています。

三沢パイカ料理は、三沢市畜産公社が2006年(平成18年)に軟骨も全部食べられる煮込み料理を発案しました。

十和田バラ焼きの由来など、県の資料でソウルフードと紹介されている料理はソウルフードと呼ばれる料理の由来で紹介しています。

肉に使う青森のたれ

上北農産加工の沿革によると、同社は1965年(昭和40年)4月に、地元産の羊肉を美味しく食べられるようにとの願いのもとに「スタミナ源たれ」を開発・発売しました。

同社の商品ラインナップには、十和田市のバラ焼き用の「バラ焼きのたれ」や「さくら鍋のたれ」もあります。

原料や商品の種類はスタミナ源たれの原料と商品で紹介しています。

ブランド肉を買える場所

県の特集「あおもり十和田湖和牛」(2024年1月)では、あおもり十和田湖和牛はJA十和田おいらせ「ファーマーズ・マーケット かだぁ~れ」(十和田市三本木字里ノ沢41)の精肉コーナーで通年販売しているとしています。

同じ特集では、かだぁ~れは一頭買いで仕入れているため、ロース肉・モモ肉・バラ肉・カタ肉・ウデ肉のほか内臓肉も扱い、希少部位を販売する際は同店のSNSで告知するとしています。

ブランドごとの特徴は、県の特集「ギフトにおすすめ!青森県が誇るブランド肉」で見られます。

あわせて読みたい

※ブランド肉は青森県「青森のうまいものたち」の特集「ギフトにおすすめ!青森県が誇るブランド肉」「とわだ短角牛」(2024年12月)「あおもり十和田湖和牛」(2024年1月)と青森特産品図鑑の「牛肉」、料理は同じサイトの郷土料理・ご当地グルメのページ、八戸せんべい汁研究所、上北農産加工の公式サイトをもとに、2026年10月時点でまとめています。販売の内容は変わることがあるので、出かける前にご確認ください。