24系客車は、国鉄が造った寝台客車で、上野と青森を結んだ寝台特急「あけぼの」にも使われました。この記事では、24系の生い立ちと、「あけぼの」の歩み、秋田県小坂町の小坂鉄道レールパークに保存されている「あけぼの」の24系客車4両と、その個室寝台車を使った宿泊施設に泊まるときの料金・予約の方法をまとめます。

24系客車とは

24系客車は、昭和48年(1973)から昭和55年(1980)にかけて、当時の日本国有鉄道(国鉄、現在のJR)が量産した寝台客車です。21世紀初めまで全国で使われましたが、ブルートレインの廃止とともに、保存車両をのぞいて廃車になりました。

JR西日本の登録鉄道文化財の解説では、24系は20系客車などを使った寝台特急列車を刷新するもので、外観や車内設備は14系を基本とし、サービス用電源を20系と同様の電源集中方式としたと説明されています。

京都鉄道博物館で保存・展示されているオロネ24形4号は、寝台特急「あかつき」「彗星」の24系による運転開始に合わせて1973年に日本車輌製造で造られた車両です。晩年は寝台特急「日本海」に使われ、2012年の同列車の定期運行終了まで使用されました。

青森と上野を結んだ寝台特急「あけぼの」

「あけぼの」は、昭和45年(1970)10月1日に東北本線・奥羽本線経由で上野駅~青森駅間の運行を始めた定期の寝台特急です。最盛期には毎日3往復(上野駅~青森駅間2往復、上野駅~秋田駅間1往復)が運行されていました。

昭和63年(1988)3月の青函トンネル開業によるダイヤ改正で1往復が減り、平成2年(1990)9月1日の山形新幹線着工で1往復が「鳥海」と名を変えて羽越本線経由になりました。平成9年(1997)3月22日の秋田新幹線開業に伴い、羽越本線経由の「鳥海」が「あけぼの」に改称され、毎日1往復の定期運行になりました。

平成26年(2014)3月15日のダイヤ改正で定期運行が終わり、翌年(2015年)1月4日を最後に臨時の運転も終わりました。JR東日本は2013年12月20日の発表で、運転を取りやめる理由を、ご利用の減少と車両の老朽化などとしていました。

「北斗星」などに使われた24系の電源車

24系の寝台特急では、冷暖房装置や照明などの電源を、ディーゼル発電機を積んだ電源車から客車に送っていました。電源車カニ24 511の元になったカニ24 115は昭和55年(1980)に造られ、平成2年(1990)に上野~札幌間の寝台特急「北斗星」に使うため耐寒・耐雪改造を受けました。同じように改造された500番台の電源車11両は、「北斗星」のほか「エルム」「出雲」「日本海」「あけぼの」に使われました。

「北斗星」は八戸~青森間を通って北海道へ向かった列車で、2015年3月のダイヤ改正で定期の運転を取りやめ、運転できる日は臨時列車として運転するとされました。青森を通った寝台列車が運転を終えた時期と理由は、青森を発着した寝台列車の移り変わりで扱います。

小坂鉄道レールパークに保存された「あけぼの」の24系客車

小坂町は「あけぼの」の定期運行が終わったあと、JR東日本に「あけぼの」に使われた客車の譲渡を申し入れ、平成27年(2015)5月に4両の24系客車が小坂鉄道レールパーク(秋田県鹿角郡小坂町)に運び込まれました。同じ年の10月に寝台客車を使った宿泊施設としてB寝台個室が開業し、平成28年(2016)4月にA寝台個室を加えてグランドオープンしました。

車両種類来歴
オハネフ24 122段式B寝台車(定員30名)昭和48年(1973)に3段式B寝台緩急車として製造。新製時の定員45名から、2段式に改造されて定員30名に
オハネ24 5551人用B個室寝台車・ソロ(定員28名)昭和48年(1973)製造のオハネ24 42を、平成3年(1991)に「あけぼの」の個室寝台化に伴い改造
スロネ24 5511人用A個室寝台車・シングルDX(個室11室、定員22名)昭和48年(1973)製造の2段式A寝台車オロネ24 1を、「あけぼの」の個室寝台化に伴い改造
カニ24 511電源車昭和55年(1980)製造のカニ24 115を、平成2年(1990)に「北斗星」用に耐寒・耐雪改造

オハネフ24 12は車掌室を備えた緩急車で、24系の基本形式といえる車両です。スロネ24 551は個室の上部にもベッドがあるため、車両の定員は22名です。

「ブルートレインあけぼの」に泊まる

令和8年度(2026年度)の宿泊営業は、5月2日(土)から始まりました。営業日は、レールパークの営業カレンダーで案内されています。

予約は宿泊予約の専用番号(0186-29-3890、受付9時30分~16時00分)への電話だけで受け付けており、メールやFAXでは予約できません。小坂鉄道レールパークの代表番号では宿泊予約を受けていません。

部屋定員宿泊料金(税込)
A寝台個室2名(小学生以上)1部屋2名利用 15,000円、1名利用 13,000円
B寝台個室1名(小学生以上)上段 6,600円、下段 6,300円

宿泊料金は令和8年度に改定された額です。6歳未満の子どもの添い寝は、A寝台個室だけで受け付けています。

宿泊料には、泊まる日と翌日のレールパークの入園料、寝具と浴衣、休憩室とシャワー室の利用が含まれます。シーツやカバーは自分でセットし、タオルと歯ブラシは持参するよう案内されています。

レールパークの営業時間と行き方

小坂鉄道レールパークの営業期間は4月1日~11月23日、営業時間は9:00~17:00(最終入場16:30)で、毎週水曜日(祝日の場合は翌木曜日)が休園日です。入園料は個人で大人(高校生以上)600円、小人(小・中学生)300円です。

車では、東北自動車道の小坂ICから約3分です。JR大館駅からは秋北バスの小坂行きで小坂小学校前停留所まで約60分、そこから歩いて約2分です。

いま青森で乗れる列車

2026年10月版のJR東日本の時刻表では、奥羽本線・五能線・津軽線・青い森鉄道線・東北新幹線の各表に、寝台列車の記載はありません。

県内を走る列車の種類と本数は県内の鉄道路線の区間と本数で、車窓を楽しむ列車は青森で乗れる観光列車で扱います。

確かめた資料

この記事の内容は、2026年10月19日・20日に確かめた公式サイトの案内によるもので、営業日や料金は変わることがあります。泊まる前に、次のページで最新の案内を確かめてください。

出典: 小坂鉄道レールパーク公式ホームページ(保存車両図鑑・営業内容・営業時間・料金・交通アクセス)、JR西日本の登録鉄道文化財の解説(2026年4月1日現在)、JR東日本のプレスリリース(2013年12月20日・2014年12月19日)・時刻表(2026年10月版)、青森県が掲載したJR東日本の2010年12月ダイヤ改正の資料。確認日: 2026年10月19日・20日。