8月の青森で熱中症に備えるために、気象庁の平年値と観測の記録、環境省の熱中症予防情報サイトの情報を整理します。暑さが最も強くなる時期、夜の気温、暑さ指数(WBGT)の4つの段階、アラートの発表基準、熱中症警戒アラートが青森で発表された日、アラートが出たときの行動、県内の地域差の順にまとめました。
暑さの山は8月上旬
気象庁の青森(青森市)の旬ごとの平年値(1991〜2020年)で、日最高気温は8月上旬の28.3℃が最も高く、中旬27.8℃、下旬27.3℃と下がっていきます。
月全体の平年値は日最高気温27.8℃・日最低気温20.0℃で、真夏日(日最高気温30.0℃以上)は7.8日、猛暑日(35.0℃以上)は0.2日です。
青森ねぶた祭の会期は毎年8月2日から7日で、日最高気温の平年値が最も高い8月上旬に重なります。
旬ごとの最高・最低気温と平均気温の表は8月の旬ごとの気温を表にした記事にあります。
夜の気温と日中との差
朝晩の目安になる日最低気温は、旬の平年値で8月上旬20.6℃、下旬19.3℃です。
日最高気温と日最低気温の平年値の差は8月が7.8℃で、4月(9.6℃)や5月(9.4℃)より小さくなります。
日最低気温25.0℃以上の日は、8月の平年値で0.3日、年の平年値で0.6日です。
気象庁の観測で、日最低気温25℃以上の年間日数は2023年の11日が最も多く、2位は2025年の7日です。
日最低気温の高い方の観測史上1位は27.8℃(2024年8月23日)です。
青森の8月の日最低気温の平均は、2025年が21.8℃、2026年が21.3℃で、どちらも平年値の20.0℃を上回りました。
夜も気温が下がりにくい日があるので、宿の冷房の有無も旅の準備で確かめておくと安心です。
暑さ指数(WBGT)の4つの段階
暑さ指数(WBGT)は、気温、湿度、日射量などから算出する熱中症予防の指数です。
環境省の熱中症予防情報サイトは、日本生気象学会の「日常生活における熱中症予防指針Ver.4」(2022)をもとに、暑さ指数を4つの段階に分けて注意事項を示しています。
| 段階 | 暑さ指数 | 注意事項 |
|---|---|---|
| 危険 | 31以上 | 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する |
| 厳重警戒 | 28以上31未満 | 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する |
| 警戒 | 25以上28未満 | 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる |
| 注意 | 25未満 | 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある |
環境省のサイトには、暑さ指数が28(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく増加するとの説明もあります。
個々の場所の暑さ指数は環境によって大きく異なり、全国841地点の情報提供地点の値は熱中症予防情報サイトで確かめられます。
熱中症のリスクは湿度が高い場合や日射が強い場合に高くなり、暑さに慣れていない(暑熱順化できていない)ときもなりやすいと、気象庁は説明しています。
青森の8月の平均相対湿度の平年値は78%で、年の75%より高くなります。
熱中症警戒アラートと特別警戒アラート
熱中症警戒アラートは気象庁と環境省が共同で発表する情報で、府県予報区などの中のいずれかの暑さ指数情報提供地点で、翌日・当日の日最高暑さ指数が33(予測値)に達する場合に発表されます。
熱中症特別警戒アラートは、都道府県内のすべての暑さ指数情報提供地点(一部の地点を除く)で、翌日の日最高暑さ指数が35(予測値)に達する場合などに発表されます。
熱中症特別警戒アラートが発表されるときは、市町村長が事前に指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)を指定している場合、その施設が指定の時間帯に開放されます。
クーリングシェルターは、冷房設備を有するなどの要件を満たす施設(公民館、図書館、ショッピングセンターなど)を市町村長が指定したものです。
気象庁の注意報に高温を対象とするものはなく、暑さについては上の2つのアラートと、次の早期天候情報が発表されます。
数日先の暑さは毎日14時30分に更新される気象庁の2週間気温予報で確かめられ、6日後から14日後までの5日間平均気温がかなり高くなると予想されるときは早期天候情報が発表されます。
予報の種類と発表の時刻は気象庁の予報ごとの違いを比べた記事で扱っています。
青森で熱中症警戒アラートが出た日
環境省の熱中症予防情報サイトの発表履歴で、青森の熱中症警戒アラートの発表回数は次のとおりです(日付は発表対象日)。
| 年 | 熱中症警戒アラートの回数 | 発表対象日 |
|---|---|---|
| 2023年 | 16回 | — |
| 2024年 | 1回 | 8月23日 |
| 2025年 | 5回 | 7月16日、7月31日、8月2日、8月5日、8月26日 |
| 2026年 | 0回 | (10月20日まで) |
熱中症特別警戒アラートは、青森では2024年から2026年まで発表されていません。
2024年の発表対象日の8月23日は、青森で日最低気温27.8℃を観測し、日最低気温の高い方の観測史上1位になった日です。
2025年の8月2日と8月5日は、青森ねぶた祭の会期中でした。
2023年8月の青森の月平均気温は28.0℃で、月平均気温の観測史上1位です。
アラートが出たときの行動
環境省は、熱中症警戒アラートが出たときの対策として、屋内ではエアコンなどを適切に使って涼しい環境で過ごすこと、こまめな休憩と水分・塩分の補給を挙げています。
身近な場所の暑さ指数を確かめ、涼しい環境以外では原則として運動を行わないことも求めています。
高齢者、こども、持病のある方、からだに障がいのある方、肥満の方などは熱中症になりやすく、身近な人による見守りや声かけが求められています。
衣服を緩めること、皮膚を濡らしてうちわや扇風機であおぐこと、氷やアイスパックなどで冷やすことも、対策として挙げられています。
同じサイトは、熱中症の予防として、無理をせず徐々に身体を暑さに慣らすこと、室内でも温度を測ること、体調の悪いときは特に注意することを挙げています。
夏の服装と持ち物の考え方は夏の服装と暑さへの備えの記事で詳しく扱っています。
県内の地域差とやませ
気象庁の8月の平年値(1991〜2020年)で、日最高気温は弘前が28.8℃、青森が27.8℃、深浦が27.1℃です。
太平洋側の八戸は26.5℃、下北のむつは25.8℃で、青森や弘前より低くなります。
青森地方気象台によると、春から夏にかけて冷たく湿った東よりの風「やませ」が北日本の太平洋側に流れ込むと、低い雲や霧がかかり、気温が低くなります。
6月から9月までの月ごとの平年値は夏の4か月の気温を比べた記事にまとめています。
出典
気温と湿度の平年値は気象庁の過去の気象データ検索(青森の平年値)・気温の階級別日数・青森の旬ごとの平年値、県内の各地点は同じ過去の気象データ検索の地点ごとの平年値(八戸など)によります。
観測の記録は観測史上1~10位の値(青森)、2025年と2026年の値は青森の2025年の月ごとの値と2026年の月ごとの値、やませは青森地方気象台のよくある質問によります。
暑さ指数の段階は環境省の暑さ指数とは?、熱中症警戒アラートと発表時の対策は熱中症警戒情報とは、特別警戒アラートは熱中症特別警戒情報とは、予防の方法は熱中症の予防方法と対処方法によります。
青森の発表回数は環境省の発表履歴(2023年・2024年・2025年・2026年)によります。
2週間気温予報と早期天候情報は気象庁の熱中症から身を守るために、注意報の種類は気象庁の気象警報・注意報、ねぶた祭の会期は青森ねぶた祭の公式サイトによります。
いずれも2026年10月20日に確認しました。



