この記事では、青森県と新潟県の違いを、面積と人口、海と山の地形、冬の雪の降り方、農業、漁業と林業、ものづくりの順に、国と県の資料の数字で比べます。
内容は、農林水産省「青森県の農林水産業の概要」「新潟県の農林水産業の概要」(ともに令和8年版)と、青森県の「青森県の位置・気候」「青森県の人口と面積」「青森特産品図鑑」で、2026年10月20日に確かめました。
面積と人口の比較
両県の面積・人口・耕地面積を、農林水産省の資料にある同じ統計の値で並べます。
| 項目 | 青森県 | 新潟県 |
|---|---|---|
| 総土地面積(令和8年1月1日時点) | 9,645.11㎢(全国8位) | 12,583.80㎢(全国5位) |
| 人口(令和2年国勢調査) | 1,237,984人(全国31位) | 2,201,272人(全国15位) |
| 耕地面積(令和6年7月15日現在) | 14万7,300ha(全国4位) | 16万6,500ha(全国2位) |
| うち田 | 7万7,500ha | 14万7,800ha |
新潟県の耕地面積は、北海道に次ぐ全国2位です。
青森県には、10の市と22の町、8の村の計40市町村があります。
海と山の地形
青森県:三方の海と奥羽山脈
青森県は、日本海・津軽海峡・太平洋の三方を海に囲まれ、中央に大型の内湾である陸奥湾をかかえています。
県の中央部には奥羽山脈が連なり、県内を二分しています。
新潟県:日本海沿岸と信濃川・阿賀野川
新潟県は、本州の日本海沿岸のほぼ中央部に位置し、東西に山々がそびえています。
信濃川や阿賀野川などの河川が日本海にそそぎ、広大で肥沃な平坦地を形作っています。
海岸線は非常に長く、砂丘が発達しているところも多くあります。
冬の雪の降り方
農林水産省の資料に書かれた冬の天気を、地域ごとに並べます。
| 地域 | 冬の天気 |
|---|---|
| 青森県の日本海側(津軽地域) | 大陸からの冷たい季節風の影響で雪が多い |
| 青森県の太平洋側(県南地域) | 晴天の日が多く雪が少ない |
| 新潟県 | 多雪で、特に魚沼や上中越地方の山間部は豪雪地帯 |
青森県の資料によると、冬は冷たく湿った空気が奥羽山脈にぶつかって津軽地方に雪を降らせる一方、太平洋側は奥羽山脈が障壁となって乾燥した晴天の日が多くなります。
青森県の太平洋側の県南地域は、夏に冷たく湿った偏東風「ヤマセ」の影響で低温の日が多くなります。
農業の比較
農林水産省の資料によると、令和6年の農業産出額は、青森県が4,119億円で全国5位、新潟県が3,103億円で全国12位です。
| 部門(令和6年) | 青森県 | 新潟県 |
|---|---|---|
| 米 | 955億円(23.2%) | 2,069億円(66.7%) |
| 畜産 | 1,083億円(26.3%) | 471億円(15.2%) |
| 野菜 | 762億円(18.5%) | 364億円(11.7%) |
青森県の農業産出額は、りんご主体の果実が1,233億円(29.9%)で、部門別でいちばん多くなっています。
新潟県の農業産出額は、米が66.7%を占めます。
青森県の主な農産物
同じ資料の農畜産物の生産状況(収穫量などの全国順位)では、青森県のにんにく・ごぼう・りんごが全国1位、なたね・やまのいも・西洋なしが2位です。
りんごは国内生産量の約6割を占め、にんにくは国内出荷量の7割を青森県産が占めます。
青森県の津軽地域では米やりんご、県南地域では野菜や畜産物が多く生産されています。
新潟県の主な農産物
同じ資料の農畜産物の生産状況(収穫量などの全国順位)では、新潟県の水稲が全国1位、ゆりが2位、西洋なし・食用ぎくが3位、かきが5位、すいかが6位です。
新潟県のえだまめは、作付面積が全国1位です。
新潟県は、「新潟米」「錦鯉」「新潟産えだまめ」「ル レクチエ」「越後姫」「にいがた和牛」「のどぐろ」「南蛮エビ」の8品目を「県推進ブランド品目」として、ブランド化を進めています。
新潟県のGI(地理的表示)には、「くろさき茶豆」「津南の雪下にんじん」「大口れんこん」の3品目が登録されています。
新潟県は錦鯉の発祥の地で、錦鯉(観賞用)の経営体数は全国1位です。
農林水産省が令和4年に「つなぐ棚田遺産」に認定した271の棚田のうち、新潟県は36地区で、全国で最も多くなっています。
漁業と林業の比較
| 項目(令和6年) | 青森県 | 新潟県 |
|---|---|---|
| 海面漁業・養殖業産出額 | 446億円(全国9位) | 116億円(全国33位) |
| 林業産出額 | 82.8億円(全国21位) | 496.1億円(全国2位) |
青森県の海と湖の漁業、木材
同じ資料では、令和6年の生産量で、青森県の海面漁業のするめいかが全国1位、ひらめが2位、海面養殖業のほたてがいが2位、内水面漁業のしじみが2位です。
ほたてがいは、陸奥湾を中心に養殖で生産されています。
県の特産品図鑑によると、「十三湖産大和しじみ」は平成28年12月に地理的表示保護制度(GI)に登録されました。
青森県の林業産出額82.8億円のうち、木材生産が77.7億円で、素材生産量は全国8位です。
ヒバは、青森県の「県の木」に指定されています。
新潟県のさざえ、きのこ
同じ資料では、令和6年の生産量で、新潟県の海面漁業のさざえが全国1位、べにずわいがにが5位、内水面漁業のこい・ふなが2位です。
新潟県の林業産出額496.1億円のうち、栽培きのこ類生産が484.8億円で、なめこ・ひらたけ・まいたけが全国1位です。
新潟県のものづくりと青森県の産業の構成
この節は、資料にある項目が両県で違うため、新潟県は製造品の出荷額、青森県は県内総生産の産業別の割合を紹介します。
農林水産省の資料は、新潟県には世界的に注目される技術やトップシェアを誇るものづくり企業が多くあるとし、出荷額では金属洋食器、石油ストーブ、米菓などが全国1位としています。
同じ資料によると、青森県の県内総生産(令和4年度)を産業別にみると、第3次産業が76.9%、第2次産業が20.5%、第1次産業が4.6%です。
青森県のことをもっと調べるとき
三方の海と陸奥湾、山・川・湖の大きさは、県の地形と海岸のあらましで紹介しています。
津軽半島・下北半島・夏泊半島の岬や景勝地は、半島の岬と景勝地のめぐり方にまとめています。
「青森」という地名や県名の由来は、「青森」の地名と県名の成り立ちで紹介しています。
出典:農林水産省「青森県の農林水産業の概要」「新潟県の農林水産業の概要」(令和8年版)、青森県「青森県の位置・気候」「青森県の人口と面積」「青森特産品図鑑 十三湖産大和しじみ」(2026年10月20日確認)。



