青森~函館のフェリーで犬を船内に連れて行くなら、全船舶に「わんこ対応施設」がある津軽海峡フェリーを使います。

この記事では、青森~函館航路で使える犬の施設の種類と利用できる犬の条件、予約のしかた、乗船当日の手続きから下船までの流れをまとめます。

施設と手続きは津軽海峡フェリーの公式サイト、青函フェリーの扱いは同社のよくある質問で、2026年10月19日に確かめました。

青森~函館のフェリー2社で犬の乗せ方が違う

会社犬の乗せ方徒歩で乗る場合
津軽海峡フェリー船内のわんこ対応施設に連れて行くか、車で乗る場合は車内に残すわんこ対応施設を使う犬だけ乗れる
青函フェリー車で乗る場合だけ乗れ、航海中は車の中で待機乗れない

青函フェリーには船内にペット専用の設備がなく、ペットを客室へ連れて行くことはできません。

津軽海峡フェリーの函館~青森航路は、ブルーマーメイド・ブルーハピネス・ブルードルフィンが運航し、所要時間はおおむね3時間40分、通常ダイヤで1日6往復です(2026年10月時点)。

両社の便の時刻と乗り場の違いは2社の便数とフェリーターミナルで、車ごと渡るときの予約と手続きは車で乗るときの締め切りと注意で紹介しています。

青森~函館航路のわんこ対応施設

施設使える犬受入数主な設備
ドッグルーム小・中型犬で体重20kgまで(幅44cm×奥行61cm×高さ51cmのケージに入る大きさ)ブルーハピネス10匹、ブルードルフィン10匹、ブルーマーメイド16匹空気清浄機、洗面台、ペットシーツ1枚、収容ケージなど
プライベートドッグルーム小・中・大型犬で体重30kgまで(幅52cm×奥行80cm×高さ60cmのケージまたは犬用カートに入る大きさ)1室2匹まで、3隻に各2室空気清浄機、洗面台、TV、クローゼット、2人掛けソファー、ペットシーツ2枚
ドッグバルコニードッグルーム・プライベートドッグルームを使う犬-犬が外に出て遊べるスペース(無料)

ドッグルームはほかの利用者との共用の部屋で、1頭につき1ケージを使います。

ドッグルームの設備は船によって違い、ブルーマーメイドのドッグルームには椅子とテーブルがありません。

プライベートドッグルームは、部屋の使用料のほかに車輌・旅客運賃がかかります。

利用料は施設と航路ごとに決まっているので、予約の前に公式サイトで確かめてください。

ドッグバルコニーは雨天・強風のときと夜間航海中は使えず、12月~3月末は冬期閉鎖します(天候により期間が前後することがあります)。

ドッグルームやプライベートドッグルームを使っていないときは、ドッグバルコニーにも入れません。

ファースト(わんこ同伴室)は、室蘭~青森航路を運航するブルーグレイスにだけあります。

室蘭行きの便については室蘭行き・苫小牧行きの船の時刻と乗り場で紹介しています。

わんこ対応施設を使えない犬

次の犬はわんこ対応施設を使えません。

  • 幅44cm×奥行61cm×高さ51cmのケージに収まらない犬、または体重20kgを超える犬(プライベートドッグルームは、幅52cm×奥行80cm×高さ60cmのケージ・犬用カートに収まらない犬、または体重30kgを超える犬)
  • 予防接種(狂犬病・各種ワクチン)を1年以内に受けていない犬
  • 生後6ヶ月未満の仔犬
  • 発情中の犬
  • 伝染性の病気の犬や、下痢・咳など体調のすぐれない犬
  • 人や他の犬に恐怖心を与える犬
  • アメリカン ピット ブル テリア、ジャーマン シェパード ドッグ、ドーベルマンピンシャー、秋田犬、グレートデン、セントバーナード、土佐犬、闘犬

吠え続けるなど他の人に迷惑をかけたり、他の犬や人に危害を加えたりする犬は、利用を断られる場合があります。

犬を連れていない人は施設を使えず、小学生以下の子どもだけで入ることもできません。

予防接種の条件があるので、出発前に接種した日を記録で確かめておきます。

わんこ対応施設に入れない大きさの犬や、施設を使わない犬は、車で乗る場合に限り車内に残します(車内残留)。

車内残留では、乗下船時と航海中は犬を車から出せず、航海中は飼い主も車輌に戻れません。

犬以外のペットや車内に残すときの決まりは犬以外のペットと車内残留の準備でまとめています。

予約のしかた

わんこ対応施設は部屋数に限りがあるので、事前に予約します。

予約は乗船日の3ヶ月前の9:00から受け付けます。

電話で予約するときは、係員にわんこ対応施設を使いたいと伝えます。

インターネットで予約するときは、次の順に進みます。

  1. 予約サイトで乗船日・航路・便・利用方法・客室タイプを選んで空席を調べ、乗りたい便を選ぶ
  2. 乗船者の情報を入れたあと、ペットの項目の「ペット有」にチェックを入れ、わんこ対応施設の利用数を選ぶ
  3. 「ドッグルーム等愛玩犬用施設 利用申込届出書」の注意事項に同意し、連絡先を入れる
  4. 予約内容を確かめて「ペット同伴の注意事項」に同意し、予約を登録して支払いに進む

インターネット予約では、ドッグ施設の利用料も運賃と同じく事前に払い、支払方法はクレジットカードかコンビニです。

コンビニ払いで運賃を払い終えたあとにわんこ対応施設を追加した場合は、利用料を当日ターミナルの窓口で払います。

支払方法を選ばなかったり、支払期日までに払い終えなかったりすると、予約はすべて自動的にキャンセルされます。

電話予約では、ドッグ施設の利用料を乗船当日にターミナルの窓口か、事前にコンビニで払います。

予約は予約した便に限り有効で、その便が気象・海象などで欠航になると予約は取り消しになります。

予約を取り消すときの手数料は、乗船日の7日前までは一律200円、6日前から前々日までは券面記載金額の10%(200円に満たないときは200円)、前日から出航時刻までは30%、出航後は100%です(割引商品は手数料率が異なる場合があります)。

乗船当日の流れ

ターミナルの窓口で手続きする

わんこ対応施設を使う日は、スマートチェックインやオンラインチェックインを使えず、ターミナルの窓口で手続きします。

手続きは出航の40分前までに終えます(7月20日~8月20日は出航の70分前まで)。

窓口では「ドッグルーム等愛玩犬用施設利用申込届出書」を出します。

プライベートドッグルームを使う人で「大型犬用カート」を借りたいときは、この手続きのときに申し出ます。

青森フェリーターミナルは青森市沖館2丁目12番1号、函館フェリーターミナルは函館市港町3丁目19番2号にあります。

車で乗る場合と徒歩で乗る場合

車で乗る人は、手続きのあと車に乗って乗船を待ちます。

徒歩で乗る人は、ターミナル内の「ドッグウェイティングコーナー」に犬をケージやバッグに入れたまま預けてから、乗船手続きをします。

ドッグウェイティングコーナーは青森・函館の両ターミナルにあり、函館のターミナルにはドッグランもあります(冬期間は閉鎖)。

徒歩の人はボーディングブリッジか車輌甲板から乗り、ボーディングブリッジ対応便では出航の15分前までにターミナル3階の搭乗口へ進みます。

船内でわんこ対応施設に入るまで

客室へ移るときは、持ってきたケージやバッグに犬を入れてフタを閉めます。

スリングなど、フタを閉められないバッグは使えません。

ケージやバッグを持ったまま、レセプション(船内案内所)で鍵を受け取り、わんこ対応施設へ行きます。

大型犬用カートを使う人は、船内のエレベーターを使います。

一般客室には犬を連れて入れず、施設へ行く途中で一般客室に持ち込むこともできません。

船内での決まり

  • エサ・おやつ・水は、わんこ対応施設の中で与える
  • 飼い主がドッグルームを離れるときは、犬を収容ケージに入れる
  • ほかの人が入らないよう、わんこ対応施設に鍵をかける
  • ドッグルームのベンチや椅子を長い時間占有しない
  • ドッグバルコニーにはリードを付けて入り、環境や他の犬に慣れてから離す
  • ドッグバルコニーには、犬用・人用とも飲食物を持ち込まない
  • 船内で毛の手入れをしない
  • 排泄物は飼い主が片づけ、ペット専用ゴミ入れに捨てる

けんかが起きたときは、すぐにリードにつないで落ち着かせます。

事故・けが・トラブルは飼い主の自己責任とされ、津軽海峡フェリーは責任を負わないとしています。

下船するとき

下船の前に、使ったブースを清掃します。

下船するときも犬をケージやバッグに入れて移り、係員の下船案内に従います。

借りた大型犬用カートは、下船後にターミナルの窓口へ返します。

持っていくもの

  • 犬の全身が入り、フタを閉められるケージやバッグ(自分で用意する)
  • リード(ドッグバルコニーに入るときと、けんかが起きたときに使う)
  • エサ・おやつ・水
  • 排泄物を片づける用品

ペットシーツは、ドッグルームに1枚、プライベートドッグルームに2枚用意されています。

函館に着いてからと、ほかの渡り方

函館で寄りたい観光地の場所と青森からの渡り方は函館の観光地と青森からの渡り方で紹介しています。

新幹線に犬を乗せるときの手回り品の決まりは新幹線で函館へ向かうときの乗り継ぎで扱っています。

施設・料金・時刻は変わることがあるので、乗る前に津軽海峡フェリーの公式サイトで確かめてください。