青森の食べ物の特徴を、農林水産省の統計で見る農産物と海の幸、青森県の旬の食材カレンダーで見る秋と冬の旬、冬の旬とつながる郷土料理の順にまとめます。
統計は農林水産省「青森県の農林水産業の概要」と青森県の水産業の資料、旬は青森県の「青森の旬の食材カレンダー」、漁場や嶽きみ、ほっき貝はAmazing AOMORI(青森県観光情報サイト)、郷土料理は農林水産省「うちの郷土料理」で確かめました。価格は時期や店で変わるので、この記事には載せていません。
統計で見る青森の食べ物の特徴
りんご・にんにく・ごぼうは収穫量が全国1位
農林水産省の「青森県の農林水産業の概要」によると、令和6年のりんごの収穫量は青森県が370,500トン、全国が609,200トンで、青森県が全国1位です。
同じ資料では、青森県のりんごは国内生産量の約6割を占めます。
次の表は、農産物は同じ資料、水産物は青森県の水産業の資料(海面)から、全国で上位の品目をまとめたものです(令和6年)。
| 品目 | 全国での順位 |
|---|---|
| りんご | 収穫量が全国1位 |
| にんにく | 収穫量が全国1位 |
| ごぼう | 収穫量が全国1位 |
| やまのいも(ながいも) | 収穫量が全国2位 |
| スルメイカ・アカイカ | 漁獲量が全国1位 |
| ホタテガイ | 生産量が全国2位 |
| マダラ・クロマグロ・ヒラメ・ナマコ類・ホッケ | 漁獲量が全国2位 |
産地や品種などの詳しい内容は収穫量の多い青森の特産品とにんにくの産地と品種にまとめています。
津軽海峡・八戸沖・陸奥湾の漁場とホタテ・ヒラメ・マグロ
青森の漁場について、Amazing AOMORIは、津軽海峡の速い潮流、八戸沖の豊富なエサ、周辺の山々から陸奥湾に流れ込む栄養豊富な水を挙げています。
陸奥湾では昭和30年代にホタテの養殖が成功し、いまは成貝と、小ぶりな半成貝(ベビーホタテ)として出荷されています。
青森県はヒラメを「県の魚」としています。
本マグロは、津軽半島から下北半島へ回遊する順に「深浦マグロ」「三厩マグロ」「大間マグロ」とブランド名が変わり、このうち深浦マグロは県の旬の食材カレンダーで6月〜10月が旬の時期です。
魚介ごとの旬と産地は青森でとれる魚介と旬にまとめています。
秋(9月〜11月)の旬
青森県の「青森の旬の食材カレンダー」は、食材ごとに月ごとの「旬の時期」と「流通時期」を分けて示しています。
次の表は、9月〜11月に旬の時期の印がある主な食材です(一部を省いています)。
| 月 | 旬の時期の印がある主な食材 |
|---|---|
| 9月 | 毛豆、食用菊、嶽きみ、ならたけ、舞茸、すいか、もも、メロン、サバ、八戸前沖さば、深浦マグロ、スルメイカ、ホヤ |
| 10月 | 毛豆、食用菊、南部太ねぎ、ならたけ、舞茸、サケ、サバ、ブリ、八戸前沖さば、深浦マグロ、青い森紅サーモン、スルメイカ、お米(はれわたり・まっしぐら・青天の霹靂) |
| 11月 | もちとろろ、食用菊、南部太ねぎ、大鰐温泉もやし、ならたけ、サケ、サバ、ヒラメ、ブリ、八戸前沖さば、青い森紅サーモン、アワビ、お米 |
Amazing AOMORIによると、八戸沖は本州最北端のサバ漁場で、秋に海水温が急に下がると脂肪分の多いサバが揚がります。
大型のサバは銀鯖と呼ばれ、八戸市は「八戸前沖さば」のブランドで売り出しています。
弘前市の岩木山麓にある嶽高原では、ブランドとうもろこしの嶽きみ(だけきみ)が作られています。
嶽高原は標高400〜500メートルで昼夜の寒暖差が約10度あり、嶽きみは最も甘くなる早朝に収穫されます。
カレンダーでの旬の時期は、八戸前沖さばが9月〜11月、嶽きみが8月〜9月、深浦マグロが6月〜10月、ヒラメが11月〜12月です。
りんごは10月〜12月と1月〜7月が流通時期で、カレンダーで旬の時期の印が付いた月はありません。
大間マグロも、1月と8月〜12月が流通時期で、旬の時期の印が付いた月はありません。
冬(12月〜2月)の旬
同じカレンダーで、12月〜2月に旬の時期の印がある主な食材は次のとおりです(一部を省いています)。
| 月 | 旬の時期の印がある主な食材 |
|---|---|
| 12月 | もちとろろ、南部太ねぎ、大鰐温泉もやし、アンコウ、タラ、ヒラメ、ブリ、風間浦鮟鱇、アワビ、ウバガイ(ホッキ貝)、シジミ、タコ、ナマコ、ヤリイカ |
| 1月 | アンコウ、タラ、青い森紅サーモン、風間浦鮟鱇、アワビ、ウバガイ(ホッキ貝)、タコ、ナマコ、ヤリイカ |
| 2月 | アンコウ、タラ、青い森紅サーモン、風間浦鮟鱇、アワビ、ウバガイ(ホッキ貝)、タコ、ヤリイカ |
Amazing AOMORIによると、ほっき貝の正式名称は「ウバガイ(姥貝)」で、青森県では八戸市から三沢市沖の北浜海域で冬に収穫されます。
同じページは、三沢市内の飲食店が冬の期間限定で「ほっき丼」を出していると紹介しています。
冬に獲れるタラは「寒ダラ」と呼ばれ、津軽地方では正月に欠かせない「年取り魚」とされて、「鱈正月」という言葉があります。
冬の旬とつながる郷土料理
じゃっぱ汁は、タラの頭や骨、皮、内臓などのアラを大根やねぎと煮こんだ汁で、「じゃっぱ」は津軽の方言でアラのことです。
けの汁は津軽地方の料理で、もともとは小正月の料理です。
「津軽の七草がゆ」とも呼ばれ、大鍋に作って何日も温めなおして食べます。
青森市周辺でおでんをしょうが入りの味噌だれで食べるしょうが味噌おでんは、寒冷地のため、冬に限らず年中出されることが多い料理です。
料理の始まりは有名な食べ物の由来に、せんべい汁などほかの郷土料理は地域ごとの郷土料理と食べる時期に、いちご煮や貝焼き味噌など魚介を使った料理は魚介を使った青森の郷土料理に、しょうが味噌おでんを出す夜の店は夜に食べたい青森の味にまとめています。
名物を探すときは
名物の一覧から選ぶときは郷土料理からりんごまでの名物の一覧を、ジャンルから選ぶときは海鮮やご当地グルメなどジャンルごとの名物をご覧ください。
時間帯から選ぶときは朝・昼・夜の時間帯に合わせた選び方を、観光と一緒に回るときは名物と近くの観光地の組み合わせをご覧ください。
この記事で取り上げなかったこと
旧版は「栄養豊富な海流が流れるため、殻付きの貝類や白身魚の品質が安定している」「昼夜の温度差が大きい環境により、野菜の食感と風味が際立つ」といった一般論や、祭りと食の関係、共通チケットの割引、食事のマナーなどを書いていて、紅葉の時期の食材も「キノコ類や根菜」と種類を挙げるだけで、料理名や食材名、場所がありませんでした。
これらは一次情報で確かめられなかったので、この版では農林水産省と青森県の資料、Amazing AOMORI、農林水産省の郷土料理のページで確かめた内容に書き直しました。
※統計は農林水産省「青森県の農林水産業の概要」(令和6年の数値)と青森県の水産業の資料、漁場・マグロのブランド名・嶽きみ・八戸前沖さば・ほっき貝はAmazing AOMORI(青森県観光情報サイト)、ホタテの養殖の始まりと郷土料理は農林水産省「うちの郷土料理」、旬は青森県の「青森の旬の食材カレンダー」をもとに、2026年10月時点でまとめています。旬の印や店の営業は年によって変わることがあるので、出かける前に公式サイトなどで確かめてください。



