青森の名物を観光と一緒に味わいたい人に向けて、青森駅のまわり・八戸・弘前・十和田・黒石の5つのエリアごとに、名物を食べられる場所と、近くで立ち寄れる観光地を組み合わせて案内します。

旧版は旬や食べ歩きの順番、ランキングや口コミの読み方などの一般論だけで、料理や店、観光地の名前がなかったので、この版では具体的な場所に書き直しました。

市場・朝市・観光施設の住所、行き方、営業時間は、Amazing AOMORI(青森県観光情報サイト)の現行のページや運営者の公式サイトで確かめました。料金や価格は変わるので書いていません。

エリア別の組み合わせ早見表

エリア名物と食べられる場所組み合わせる観光地・行き方
青森駅のまわりのっけ丼(青森魚菜センター、青森駅の正面出口から徒歩約5分)ねぶたの家 ワ・ラッセ、A-FACTORY(どちらも青森駅から徒歩約1分)
八戸(陸奥湊・館鼻)館鼻岸壁朝市(3月〜12月の毎週日曜日と臨時の朝市)、みなと食堂の平目漬丼(2023年7月のコラムでは日曜日・月曜日が休み)蕪島(陸奥湊駅と同じJR八戸線の鮫駅から徒歩15分)
八戸(河原木)八食センターの七厘村(市場への行き方)八戸駅から南部バスで約12分
弘前アップルパイ(弘前アップルパイガイドマップのイートインマークの店)弘前公園と弘前城
十和田十和田バラ焼き(十和田市内の40以上の店)十和田市現代美術館と官庁街通り
黒石黒石つゆやきそば(中町こみせ通りの和風レストラン御幸、2024年度の取材記事)中町こみせ通り、高橋家住宅

青森駅のまわりで、のっけ丼とねぶたの家

朝は青森魚菜センターでのっけ丼

青森魚菜センター(古川市場)の名物は、丼ご飯に市場の約30店舗の具材をのせて作るのっけ丼です。

案内所で買った食事券を丼ご飯や具材と引き換え、場内の休憩所で食べます。

所在地は青森市古川1-11-16で、休業日は毎週火曜日です(ゴールデンウィーク・ねぶた祭りの期間・お盆・年末年始は変わる場合があります)。

運営会社の営業カレンダーでは、2026年10月・11月は午前7時に開くので、観光施設が開く前の朝ごはんに組み込めます。

ねぶたの家 ワ・ラッセでねぶたを見る

ねぶたの家 ワ・ラッセ(青森市安方1丁目1-1)は、ねぶた祭の歴史や魅力を紹介し、1年を通してねぶたを体感できる施設です。

1階のねぶたホールには、実際にお祭りに出陣したねぶた4台が展示され、2階のねぶたミュージアムではねぶた祭の起源や歴史を紹介しています。

館内には、青森の食材を使ったメニューを出すレストランと、ねぶたグッズや青森の工芸品を売るショップもあります。

営業時間は5月〜8月が9:00〜19:00、9月〜4月が9:00〜18:00で、最終入場はそれぞれ30分前です。8月9日・8月10日(展示ねぶたの総入れ替え)と12月31日・1月1日は休みです。

A-FACTORYでシードル工房をのぞく

ワ・ラッセと同じく青森駅から徒歩約1分のA-FACTORYには、青森県産のリンゴやホタテ、嶽きみを使ったスイーツやおつまみが並ぶフードマルシェがあります。

シードル工房では、100%青森県産のりんごを原料にしたシードルの醸造工程を、ガラス越しに見学できます。

ねぶたの展示と入館料はねぶたの家の展示と入館の案内に、朝7時から食べられる場所は青森と八戸の朝ごはんにまとめています。

八戸で、朝市・市場と蕪島

陸奥湊の館鼻岸壁朝市とみなと食堂

館鼻岸壁朝市は、3月〜12月の毎週日曜日の日の出から八戸市新湊三丁目の岸壁で開かれ(ほかに5月5日・8月13日・12月30日の臨時朝市)、全長約800mにおよそ300店(2026年現在)が出ます。

朝市の会場へは、JR八戸線の陸奥湊駅から徒歩20分で、日曜朝市循環バス「いさば号」もあります。

同じ陸奥湊駅の北口から徒歩約2分のみなと食堂は、漬けダレにくぐらせたヒラメに卵黄をのせた平目漬丼を出す食堂です。

VISITはちのへの2023年7月のコラムでは、営業は朝6時からで、日曜日・月曜日が定休日です。朝市が開かれる日曜日は休みにあたるので、出かける前に店に確かめてください。

蕪島でウミネコを見る

蕪島(八戸市鮫町鮫56-2)は種差海岸の最北にある島で、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されています。

毎年3月上旬頃にウミネコが飛来し、4月頃に卵を産みはじめ、6月頃にヒナがかえります。

陸奥湊駅と同じJR八戸線の鮫駅から、徒歩15分です。

河原木の八食センターにも寄る

八戸駅から南部バスで約12分の八食センターでは、館内で買った魚介や肉を「七厘村」で炭火焼きにして食べられます。

休みは市場棟・味横丁・七厘村とも毎週水曜日(繁忙期は営業)と元日なので、出かける前に八食センターの営業カレンダーを見てください。

八戸市内では約200軒の飲食店がせんべい汁を出しており、七厘村でもせんべい汁を売っています。

八戸の朝市の開催日は八戸の朝市の日程と行き方に、市場の営業と食べ方は青森市と八戸の市場の使い方に、八戸の見どころは八戸の街歩きと見どころにまとめています。

弘前で、アップルパイと弘前公園

ガイドマップでアップルパイの店を選ぶ

弘前観光コンベンション協会の「弘前アップルパイガイドマップ」第21版は、弘前市内で出されているアップルパイを40種類載せ、店内で食べられる店にイートインマークを付けています。

マップでは、観光コンシェルジュが試食した感想をもとに、甘味・酸味・シナモンの風味の強弱を1〜5段階で示しています。

公園を歩く前後にひと休みしたいときは、イートインマークのある店を選ぶと店内で食べられます。

弘前公園と弘前城

弘前公園(弘前市下白銀町)の中にある弘前城は、現存する日本最北端の天守で、国の重要文化財です。

天守は曳戻し工事と保存修理・耐震対策工事のため、2025年11月24日から当面の間(数年間)、内部の公開を休んでいます。

公園には約2,600本の桜が植えられ、例年4月下旬〜5月上旬に弘前さくらまつり、秋に弘前城菊と紅葉まつり、冬に弘前城雪燈籠まつりが開かれます。

有料区域の公開は4月1日〜11月23日の9:00〜17:00(弘前さくらまつりの期間は7:00〜21:00)で、無料区域には24時間入れます。JR弘前駅からは徒歩約30分、弘南バスの「弘前〜板柳線」で約15分の「亀の甲門前」から徒歩約1分です。

アップルパイの店は弘前のアップルパイを出す店に、弘前の食事処は弘前で食べる津軽そばや喫茶店に、弘前の見どころは弘前の街の見どころにまとめています。

十和田で、バラ焼きと現代美術館

十和田バラ焼きは、しょう油ベースの甘辛いタレを使う料理で、十和田市内の40以上の店が店ごとの味で出しています。

十和田市現代美術館(十和田市西二番町10-9)は、官庁街通りの全体をひとつの美術館に見立てる「Arts Towada」の一環の美術館で、草間彌生やロン・ミュエクなどの作品を常設展示しています。

美術館の向かいのアート広場でも作品を見られ、撮影できる常設作品も多くあります。

開館は9:00〜17:00(最終入館16:30)で、月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始が休みです。車ではJR七戸十和田駅から約20分、JR八戸駅から約40分です。

黒石で、つゆやきそばとこみせ通り

黒石つゆやきそばは、黒石やきそばに「つゆ」をかけた料理で、黒石市のページでは、昭和30年代後半に中学校の近くの店で生まれた「つゆそば」が、近年市内のあちこちで作られるようになったと紹介しています。

中町こみせ通りは、弘南鉄道弘南線の黒石駅から徒歩10分の通りで、「日本の道百選」に選ばれています。

通りは「こみせ」と呼ばれる木造のひさしが連なるアーケード状で、津軽地方の商家では、客を寒さや雪から守るために建物の道路側に「こみせ」を設けることがありました。

Amazing AOMORIの2024年度の取材記事では、通りの中ほどにある寺山餅店のすぐ隣の「和風レストラン御幸」で、温泉卵と海老天をのせたつゆ焼きそばを出しています。

通りに面した重要文化財の高橋家住宅(黒石市中町38)は、宝暦年間(1751年〜1763年)に建てられた黒石藩御用達の米問屋の屋敷で、いまは14代当主が喫茶店を営んでいます。

喫茶店の営業は4月下旬〜11月中旬の9時〜16時(不定休)で、11月下旬〜4月中旬は休みです。

黒石のほかの見どころは黒石市内の観光地にまとめています。

季節の旬で選ぶ

青森県の「青森の旬の食材カレンダー」で旬の時期とされているのは、陸奥湾ホタテが6月〜8月、嶽きみが8月〜9月、八戸前沖さばが9月〜11月です。

館鼻岸壁朝市が開かれるのは3月〜12月で、蕪島ではウミネコが3月上旬頃に飛来し、6月頃にヒナがかえります。

月ごとの旬は旬の食材カレンダーで見る青森の食べ物にまとめています。

ほかの選び方

名物をひととおり知りたいときは青森の名物の全体像を、海鮮・ご当地グルメ・スイーツに分けて選ぶときはジャンルごとの名物の選び方をご覧ください。

朝・昼・夜の食事の時間で選ぶときは朝・昼・夜で選ぶ名物を、料理の始まりを知りたいときは名物料理の由来をご覧ください。

この記事で取り上げなかったこと

旧版にあった「海産物は冬から春先にかけて脂が乗り」などの旬の一般論や、「歴史的な街並みが残る中心部と、水揚げ港が近い沿岸地域」のような場所の名前のないエリアの説明は、一次情報で確かめられなかったので取り上げていません。

家庭で作るレシピ、食べ歩きの持ち物や順番、ランキングや口コミの読み方などの一般論も、青森に固有の事実ではないので、この版では名物を食べられる場所と観光地の案内に置き換えました。

※のっけ丼の営業時間は青森のっけ丼の公式サイトの営業カレンダー(2026年10月・11月)、A-FACTORYのシードルの原料はA-FACTORYの公式サイト、館鼻岸壁朝市は運営者の公式サイト、みなと食堂の営業時間はVISITはちのへのコラム(2023年7月)、七厘村は八食センターの公式サイト、せんべい汁は農林水産省「うちの郷土料理」、弘前アップルパイガイドマップは弘前観光コンベンション協会、黒石つゆやきそばの始まりは黒石市、旬は青森県の「青森の旬の食材カレンダー」、そのほかの店と観光地はAmazing AOMORI(青森県観光情報サイト)の現行のページ(中町こみせ通りの店は2024年度の取材記事)をもとに、2026年10月時点でまとめています。営業時間・休業日・公開の範囲は変わることがあるので、出かける前に各施設の公式サイトや店で確かめてください。シードルなどのお酒を飲むのは20歳になってから。