青森グルメとして旅先で食べたい名物を、郷土料理、ご当地グルメとラーメン、海鮮、りんごなどの農産物とスイーツに分けて、代表的なものを短く紹介します。

料理の由来や食べ方は農林水産省「うちの郷土料理」、名物の一覧はAmazing AOMORI(青森県観光情報サイト)、市場や朝市は運営者の公式サイトなどで確かめてまとめました。

料理ごとの詳しい内容は、それぞれの記事に案内します。価格は変わるので、この記事では書いていません。

青森の名物の一覧

Amazing AOMORIのグルメのページは、青森の名物を郷土料理、ご当地グルメ、ご当地ラーメン、スイーツなどに分けて紹介しています。

この記事ではその分け方をもとに、代表的な料理を次の表にまとめました。

分類名物どんな料理・食材か
郷土料理せんべい汁八戸市に伝わる郷土料理で、南部せんべいを割り入れて煮込む鍋
郷土料理貝焼き味噌ホタテの貝殻を鍋のように使い、味噌で具材を煮て、卵でとじる料理
郷土料理いちご煮八戸市や階上町などの太平洋沿岸に伝わる、ウニとアワビの吸い物
郷土料理じゃっぱ汁タラのアラを大根やねぎと煮こんだ汁
郷土料理けの汁根菜や山菜、きのこを細かく刻んで煮る、津軽地方の料理
ご当地グルメ十和田バラ焼きしょう油ベースの甘辛いタレを使うバラ焼き。十和田市内の40以上の店で食べられる
ご当地グルメ黒石つゆやきそば黒石やきそばに「つゆ」をかけたもの
ご当地グルメしょうが味噌おでん青森市周辺で、おでんをしょうが入りの味噌だれで食べる
ご当地グルメイカメンチイカのゲソなどを刻み、野菜と小麦粉でまとめて揚げる、津軽地方の家庭料理
ご当地ラーメン味噌カレー牛乳ラーメン味噌・カレー・牛乳のスープに、必ずバターがのるラーメン
ご当地ラーメン津軽煮干しラーメンAmazing AOMORIが味噌カレー牛乳ラーメンとともに、歴史が古いと紹介するラーメン
海鮮のっけ丼青森魚菜センター(古川市場)で、丼ご飯に好きな具材をのせて作る丼
海鮮大間まぐろ大間地区のクロマグロの地域団体商標
海鮮陸奥湾のホタテ陸奥湾で育ち、成貝と小ぶりな半成貝(ベビーホタテ)として出荷される
農産物りんご令和6年の収穫量が全国1位
農産物嶽きみ弘前市の岩木山麓にある嶽高原で栽培されるブランドとうもろこし
スイーツアップルパイAmazing AOMORIは、弘前市では40軒以上の店で提供していると紹介

郷土料理

せんべい汁は八戸市に伝わる郷土料理で、鶏だし醤油味の鍋に野菜や糸こんにゃくなどを入れ、南部せんべいを割り入れて煮込むのが最も一般的です。

農林水産省のページによると、八戸市内では約200軒の飲食店がせんべい汁を出しています。

2003年に結成した市民団体「八戸せんべい汁研究所」はB-1グランプリの生みの親とされ、旅東北(東北観光推進機構)によると、B-1グランプリは2006年2月に八戸の八食センターから始まりました。

貝焼き味噌は、ホタテの貝殻を鍋のように使い、出汁に味噌を溶き入れて具材を煮て、最後に卵でとじる料理です。

津軽地方ではシンプルに卵と味噌で食べ、下北地方では「味噌貝焼き」と呼ばれて、海藻やウニ、イカ、ホタテなどが入って出されることが多いと、農林水産省のページは書いています。

いちご煮は、八戸市や階上町などの太平洋沿岸に伝わるウニとアワビの吸い物で、汁に浮かぶウニが朝露にかすむ野いちごのように見えたことが名前の由来です。

じゃっぱ汁の「じゃっぱ」は、津軽の方言で魚の頭や骨、皮、内臓などのアラのことで、タラのアラを大根やねぎと煮こんだ汁をじゃっぱ汁と呼びます。

津軽地方の正月にタラは欠かせない「年取り魚」で、「鱈正月」という言葉があります。

けの汁は、根菜や山菜、きのこを細かいさいの目に刻み、イワシの焼き干しと焼き昆布の出汁で煮て、大豆をすりつぶした「ずんだ」を入れる津軽地方の料理で、もともとは小正月の料理です。

ほかの郷土料理は地域ごとの郷土料理と食べる時期に、せんべい汁はせんべい汁の材料と作り方に、魚介を使った料理は魚介を使った青森の郷土料理にまとめています。

ご当地グルメとご当地ラーメン

十和田バラ焼きは、戦後に三沢の米軍基地前の屋台で生まれたといわれるバラ焼きが十和田に伝わって広まったもので、しょう油ベースの甘辛いタレを使います。

十和田市内の40以上の店で食べられ、店ごとに独自の味があります。

Amazing AOMORIは、十和田バラ焼きがB-1グランプリで金賞を獲得したと紹介しています。

黒石つゆやきそばは、黒石やきそばに「つゆ」をかけたものです。

黒石市のページによると、昭和30年代後半に生まれた「つゆそば」が、近年は市内のあちこちで作られるようになりました。

青森市周辺では、おでんをすりおろしたしょうが入りの味噌だれで食べます。

戦後の闇市の屋台で、冬に青函連絡船に乗る客の体を温めようと、おでんにしょうが入り味噌をかけて出したのが始まりといいます。

イカメンチは、イカのゲソなどを叩いて刻み、たまねぎや人参などの野菜と小麦粉でまとめて揚げる津軽地方の家庭料理で、「鯵ヶ沢イカメンチ」「弘前いがめんち」など、地域ごとにPRされています。

味噌カレー牛乳ラーメンは、味噌・カレー・牛乳のスープに、必ずバターがのるラーメンです。

昭和50年代に「味の札幌」で始まり、昭和53年に正式なメニューになりました。

青森市内でこのラーメンを出す5店舗が、「味噌カレー牛乳ラーメン普及会」をつくっています。

Amazing AOMORIは、味噌カレー牛乳ラーメンと津軽煮干しラーメンを、歴史が古く庶民の味として親しまれてきたご当地ラーメンとして紹介しています。

同じページは、ほかに馬肉ラーメン、磯ラーメン、ホタテラーメン、十三湖しじみラーメン、大鰐温泉もやしラーメンを挙げています。

津軽の煮干しラーメンは津軽の煮干しラーメンの由来とだしにまとめています。

海鮮

Amazing AOMORIは、青森の漁場として、潮流が速い津軽海峡、エサが豊富な八戸沖、周辺の山々から栄養豊富な水が流れ込む陸奥湾を挙げています。

農林水産省の「青森県の農林水産業の概要」では、令和6年のいか類の漁獲量が全国1位、ほたてがい(養殖)の収獲量が全国2位です。

陸奥湾では昭和30年代にホタテの養殖が成功し、「陸奥湾ホタテ」が湾岸地域の名物になりました。

本マグロは、津軽半島から下北半島へと回遊する順に「深浦マグロ」「三厩マグロ」「大間マグロ」とブランド名が変わります。

「大間まぐろ」は大間地区のクロマグロの地域団体商標で、大間地区の漁獲高の約70%をクロマグロが占めます。

八戸沖は本州最北端のサバ漁場で、海水温が急に下がる秋に脂肪分の多いサバが水揚げされ、八戸市は「八戸前沖さば」のブランドで売り出しています。

ご当地丼として、Amazing AOMORIは、天然ヒラメを店ごとのタレに漬け込む「鯵ヶ沢ヒラメのヅケ丼」と、八戸前沖さばの漬丼を挙げています。

海鮮を食べられる市場と朝市

JR青森駅正面出口から徒歩約5分の青森魚菜センター(古川市場)では、案内所で買った食事券で丼ご飯と約30店舗の具材を引き換えて、「のっけ丼」を作れます。

八戸市の八食センターは、全長170メートルに約70店の専門店が並ぶ市場で、館内で買った魚介類や肉をその場で炭火焼きできる「七厘村」があります。

八食センターへは、JR八戸駅から南部バスで約12分です。

八戸市の館鼻岸壁朝市は、毎年3月〜12月の毎週日曜日に、日の出から(朝4時〜8時半頃)開かれます。

魚介ごとの旬や産地は青森でとれる魚介と旬に、市場の営業と食べ方は八食センターなど青森の市場の営業と食べ方に、朝市は八戸の朝市が開かれる日と行き方に、寿司の店は青森駅の近くや八戸で寿司を食べられる店にまとめています。

りんごなどの農産物とスイーツ

農林水産省の「青森県の農林水産業の概要」によると、令和6年のりんごの収穫量は青森県が370,500トンで全国1位で、りんごは国内生産量の約6割を占めます。

にんにくとごぼうの収穫量も全国1位で、やまのいも(ながいも)の収穫量は全国2位です。

嶽きみ(だけきみ)は、弘前市の岩木山麓にある標高400〜500メートルの嶽高原で栽培されるブランドとうもろこしで、「きみ」は津軽弁でとうもろこしのことです。

弘前観光コンベンション協会の「弘前アップルパイガイドマップ」第21版は、弘前市内で提供されているアップルパイを40種類載せていて、店内で食べられる店をイートインのマークで示しています。

青森駅から徒歩約1分のA-FACTORYには、青森県産のリンゴやホタテ、嶽きみを使ったスイーツやおつまみが並ぶフードマルシェがあります。

弘前のアップルパイは弘前のアップルパイの選び方と店にまとめています。

旬の時期で選ぶ

青森県の「青森の旬の食材カレンダー」では、陸奥湾ホタテの旬の時期は6月〜8月、嶽きみは8月〜9月、八戸前沖さばは9月〜11月、ヒラメは11月〜12月です。

12月〜2月は、アンコウやタラ、ウバガイ(ホッキ貝)などに旬の時期の印があります。

大間マグロとりんごは、流通時期の印はありますが、旬の時期の印が付いた月はありません。

目的に合わせて探すには

名物をジャンルから選ぶときは海鮮・ご当地グルメ・スイーツのジャンル別の名物を、朝の市場や駅で買うものなど目的から選ぶときは朝・昼・夜と駅の目的別の選び方をご覧ください。

名物と観光地を組み合わせるときは名物を食べられる場所と近くの観光地を、料理の始まりを知りたいときは有名な食べ物の由来を、統計や旬から知りたいときは統計と旬の食材カレンダーで見る青森の食べ物をご覧ください。

この記事で取り上げなかったこと

旧版は青森の名物を魚介類・乳製品・農産物・加工品の4つに分け、牧草地のチーズやバターを柱の一つとしていましたが、乳製品を青森の名物の柱とする一次情報が見つからないので、料理名と出典のある分類で書き直しました。

旧版にあった「冷たい海で身が引き締まる」「昼夜の寒暖差で糖度と食感が優れている」といった一般論や、体験ツアー、ランキングの傾向、調理法と旅の計画の一般論は、一次情報で確かめられなかったので書いていません。

※名物の一覧と漁場・マグロ・ご当地丼・十和田バラ焼き・嶽きみ・味噌カレー牛乳ラーメン・八食センター・A-FACTORY・青森魚菜センターはAmazing AOMORI(青森県観光情報サイト)、料理の由来と食べ方・陸奥湾のホタテの養殖の始まりは農林水産省「うちの郷土料理」、統計は農林水産省「青森県の農林水産業の概要」(令和6年の数値)、ホタテの出荷の形は青森県の水産業の資料、大間まぐろは水産庁の浜の活力再生プラン(大間地区)、B-1グランプリは旅東北、黒石つゆやきそばは黒石市、アップルパイは弘前観光コンベンション協会、館鼻岸壁朝市は運営者の公式サイト、旬は青森県の「青森の旬の食材カレンダー」をもとに、2026年10月時点でまとめています。営業時間や休業日は変わることがあるので、出かける前に公式サイトなどで確かめてください。